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気負わずに走るなら、いつものカジュアルアイテムで十分

ファッション誌などのスナップで、よくニューバランスを履いて誌面に登場していたこともある田村さん。それらを通じて田村さんのことをご存じの方は、“田村さん=ニューバランス”というイメージがあるかもしれない。
「自分が実際に走り始めるようになって、ニューバランスの履き心地の良さを心底実感しました。たとえば街履きしていたM1700というモデルのお古をランニング用におろしたりしたのですが、とにかくクッション性が良くて気持ちいいんです。足型も合うんでしょうね。ガチでレースを走るときはニューバランスのパフォーマンスモデルを履きますよ」。
そして、最近新しくシューズクローゼットに仲間入りしたのがアンブロのスニーカーだ。
田村貴之
サッカースパイクのスタッド部分をソールのデザインに落とし込んだ「バンピー」シリーズの最新モデル。天然皮革とメッシュを組み合わせたシックなワントーンデザインだ。「バンピーエックスネオ」1万4000円/アンブロ(デサントジャパン 0120-46-0310)
「アンブロといえばサッカーに強いイギリスのスポーツブランドというイメージですよね。でも最近はこういったランニングシューズも出しているんです。いわゆるダッドスニーカーがブームになったときに仕事上でもつながりがあって、こういうモデルも作っていることを知って。ニューバランスもそうですが、ボリューム感のあるスニーカーをついつい手に取ってしまうんです。見た目通りクッション性が効いていて、履き心地抜群ですよ。足にも合うので、普段の着こなしにも取り入れています」。
最後に手元へと目を移すと、そこにはGショックが。これも実に田村さんらしい。
田村貴之
「気持ちよく走るのが第一なので、とりあえず時間がわかればいいんですよね。これはGショック好きのあいだでは映画『スピード』に登場したことから“スピードモデル”と呼ばれている角形の5600タイプで、中でもアメリカのNY限定でリリースされたモデルです。オールブラックのフェイスにゴールドの金具を組み合わせたデザインに一目惚れして、どうしても欲しくなり、以前にフリーバイヤーをしていたころにNYまで行って100個買い付けしてきた思い出があります」。
もちろんレースにも出るけれど、それ以上にただシンプルに走ることが好き。だから身に着けるギアも普段の好みと同じもの。ギア選びにもいっさい気負いがないことが、もしかしたら長く走り続ける秘訣となっているのかもしれない。自然体なのに雰囲気バツグンの田村センパイを見ていると、「いつか自分もこういうランナーになりたい!」と思わせてくれるのだ。
RUNNER`S FILE 03
氏名:田村貴之
年齢:47歳(1972年生まれ)
仕事:T-PLANNNING代表。ファッション関係のPR業務が中心
走る頻度:週1日、1時間程度
記録:フルマラソン4:28(2007ホノルルマラソン)
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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