パナメーラ(2017年〜)「ポルシェのセダンが欲しい」というニーズに応えて作られた、FRまたは4WDの4人乗り4ドアクーペ。2017年に2代目となる現行型にモデルチェンジした際、ワゴンモデルとなる「スポーツツーリスモ」も加わった。フロントにV型6気筒ツインターボまたはV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、後輪または4輪を駆動させる。そのほかハイブリッドやプラグインハイブリッドモデルなど、バリエーション豊かにラインナップされている。
カイエン(2017年〜)同社初のSUVとして2002年に初登場したカイエン。現行モデルは2017年の年末から予約が開始された。フロントにエンジンを搭載し4輪を駆動させる。エンジンにはV型6気筒ターボ、同ツインターボ、V型8気筒ターボがあり、プラグインハイブリッドモデルも用意されている。さらにリヤ部分が傾斜したクーペルックの「カイエンクーペ」のほか、911並みの加速力を備えた「ターボS Eハイブリッド クーペ」もラインナップしている。
マカン(2014年〜)カイエンよりコンパクトで、街乗りにピッタリなサイズのSUV。世界的にも人気で、販売台数ではポルシェの中でトップクラスを誇る。スポーツカーのように、前輪より後輪のほうが太いタイヤを履くところはカイエン同様で、フロントにエンジンを搭載して全輪を駆動させる。用意されるエンジンは直列4気筒ターボとV型6気筒ターボ、V型6気筒ツインターボがある。次期モデルは電気自動車として開発される予定だ。
もちろん911以外のどのポルシェのモデルも、エンジンだけでなく、サスペンションやトランスミッション、ボディ剛性とありとあらゆる面でたゆまず改良を続けられている。だからこそ「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われるのだ。
籠島康弘=文