さて、この店は綾香さんが料理長で、奈津子さん(32歳)が大将という布陣。「自分たちが食べたい料理を出す昼酒場をやりたいね」という野望が一致していた。そこへ、本店の「じゃあ、2号店としてやりなよ」というお誘い。かくして、この名店が生まれた。
そして、カウンターに座っている紳士はご近所でバーを営むジローさん。
「綾香のいいところ? 明るい、アホ……それから」。
綾香だけに「あ」で3つ揃えましょうよ。
「そういえば、最近酒の席で寝なくなったんだよ。だから、『あー、びっくり。寝なくなったね』にしときましょう」。
なお、ふたりが捨てないのは食材やお祝いカードだけではない。開店祝いでもらった花も奈津子さんがドライフラワーにした。
ところで、メニューにある謎のイラストが気になります。
「あれは、なっちゃんが毎日描いているんです」。
「この髪って実は天パーで、私たちの間では『きれいなパーマだね』『地毛だよ』というのが定番のやりとり」。
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