看板娘という名の愉悦 Vol.96
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
東小金井駅。正直、中央線の中では印象が薄い駅だ。しかし、2014年に「武蔵野カルチェラタン」をコンセプトとした商業施設、「nonowa東小金井」がオープンして雰囲気はガラッと変わった。
駅北口は再開発の工事が進んでいる。高架下の「ヒガコプレイス」にも洒落た飲食店が続々と出店している。
武蔵小金井は「ムサコ」、東小金井は「ヒガコ」。今回の舞台となる「ジャイアントパンダ」もそのひとつ。
ガード下を歩くこと数分で到着。店頭ではかわいいパンダがお出迎え。
「食べて飲んで楽しめる大衆的なお料理屋さん」とある。ここは2019年6月にオープンしたばかり。三鷹の「飯°駄(パンダ)」、吉祥寺の「コパンダ」、三鷹の「孫ぱんだDX」などの姉妹店で、席数は約70とパンダグループの中では最大のキャパシティを誇る。これが店名の由来だ。
店内には看板娘の姿。まずはドリンクメニューを拝見。
日本産のワインにこだわっているようだ。
各地のワインを厳選して仕入れている。
「カップワイン」が気になります。看板娘にすすめられるまま、「白カップワイン蒼龍」(700円)を注文。山梨県勝沼にある1899年創業の老舗ワイナリーが造るワインだ。
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