①風呂から上がるときは、最後に冷水をかぶると“整う”。
答えは→×
「最近はサウナと水風呂が流行っていることもあって、風呂後に冷水を浴びると良い、という言説が一部にあるようです。しかし、
入浴直後に身体を冷やすと温熱効果が失われ、血流改善効果が中断されてしまうんです。入浴後は身体の保温に努め、血流の良い状態を保つことが大事なんですね。もし冷水を浴びたいなら、浴びたあとにちゃんと温水で身体を温めたほうがよいでしょう」。
②ぬるめの湯に長く浸かるより、熱めの湯に短く浸かるほうが良い。
答えは→×
「寒い日はしっかり湯船で温まろうとして、湯温を上げてしまいがちです。しかし、
41℃以上の熱いお湯は急激に体温を上げてしまい、身体はそれに反発して体温を下げようとしてしまうため、結果として保温は長く続きません。なので、40℃程度のぬるめのお湯で長く身体を温める方が効果的なのですが、このことはあまり知られていません。 汗をかかないからという理由で入浴しない人もいますが、身体を温めて血流を改善させるためにも、冬は湯船の利用がお勧めです」。
③風呂上がりは靴下を履いて足を暖めながら寝ると良い。
答えは→×
「“温活”のつもりで実施している人も多いと思いますが、これは典型的な間違い。
良い睡眠には、身体の中心部の体温(深部体温)を下げることが大事で、手足からの熱放散がそれを担っているんですね。なので、
その妨げとなりやすい靴下は、就寝時は履かないほうがいい。熱をきちんと放散することで質の良い睡眠がとれますし、質の良い睡眠が正しい温活にも繋がります。もちろん、入浴後から就寝前までは靴下の着用は悪くありません」。
④なんだかんだ半身浴より全身浴のほうが代謝が良くなる。
答えは→○
「半身浴といえば、大量に汗が出て、代謝が良くなるイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、
半身浴は身体が湯船に浸かっている面積が狭くなる分、温め効果も半分になるのです。全身浴のほうが浸かっている面積も広く、効率的に温め効果も得られるので、発汗量は多くなります。心臓の負担を減らしたい方には半身浴がオススメですが、保温性と血行促進を図るには全身浴が望ましいのです」。
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