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⑤入浴剤は色や香りがつくだけでなく、温活効果もある。
答えは→○

「基本的に、入浴剤は保温や保湿効果を高めてくれます。そして、入浴剤のタイプによって効果にも違いがあることはあまり知られていません。温泉ミネラル系の入浴剤や炭酸系の入浴剤は、ぬるま湯でもカラダの芯からじんわりと暖めてくれます。また、無機塩類系の入浴剤は、成分に多く含まれる塩類(ミネラル等)が皮膚の表面に保温効果を高めるベール(保護膜)をつくってくれるので、入浴後も湯冷めしにくく、ポカポカが長続きします」。
 

⑥入浴後は身体が冷めてから布団に入ったほうが良い。
答えは→○

「これも問③と同じ原理で、身体が火照っているうちに布団に入っても熱がこもってしまい、なかなか寝付けません。布団に入るのは、入浴によって上がった体温が下がってくるタイミングが良く、約90分後がベストだと言われています。急速に体温が戻ることで、よりよい睡眠につながるのです」。
 

⑦風呂は20分以上、じっくり入ったほうが良い。
答えは→×

「血行を良くして冷え性を改善するには、熱すぎない40℃のお風呂に全身浴で10〜15分程度入ることが基本です。のぼせないためにも、入浴は長くても15分以内にとどめましょう。額に汗をかいたら、湯船から出る良いタイミングです。 心臓や呼吸器が悪い人の場合は、40℃のお風呂に20分以上入浴することで安全に身体を温めることができます」。
湯冷めして風邪なんてひかないようにしよう!
全問正解できた人はどれだけいただろう? きっと、これまで誤解していたことも多かったはずだ。男性の4割が冷え性であることは先述のとおりだが、女性の冷え性はなんと7割にものぼるらしい。ぜひパートナーにもシェアし、効果的な入浴方法で健康的な冬を過ごそう!
今日の先生
早坂信哉●入浴科学者。1968年生まれ、宮城県出身。1993年、自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事。現在、東京都市大学人間科学部教授。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。そのユニークな研究が注目を集め、テレビ出演も多数。著書に『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』。
原嶋鉄人=文 リンナイ=調査協力


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