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シンプルだけど奥深い。まるで俳句な時計とは?

リュウズを回す感覚すらも気持ちいい。
広田 エルメスの時計ってね、なんか俳句っぽいんですよ。
安藤 俳句!? ほおお。その心は?
広田 時というものをストレートに示すんじゃなくて、なんかこう……暗に表現するというか。シンプルなのに奥深い。
安藤 なんとなく、わかる……かな、言わんとすることは(笑)。ちなみに俳人で言うと、誰ですか、この「スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント」は。
広田 誰ですかね……。この感じ。誰だろう? 癒やしがあるんだよなぁ。見た目はちゃんとしてて、でも、機能には少しの「ひねくれ」があって……。
上から、下から、斜めから。じっくり眺めて「エルメスの時計はよくできてる」と広田さん。
安藤 俳人に例えるのは少し難しかったですかね。じゃあ、この時計で一句お願いします。
広田 えーっと……「密やかなぁ」って詠めませんよ(笑)。
安藤 (笑)。まぁ、この時計にはユーモアがあるんですよね。しかも、エルメスらしいユーモアが。大人が見てニヤってする感じ。ほかのブランドの時計にもユーモアを感じることはあるけど、エルメスのはちょっと高度な気がします。だから、パッと見ではわかんない。見た目はオーソドックスで、長く使える時計なんだけど。
広田 チーンと鳴る。
安藤 そうそう。とにかくエルメスが凄いのは、確かな技術力を使って、全力でメゾンの世界観を表現しに行っているところにあると思う。時間を「知る」ためでなく「楽しむ」ための時計作り。こういうのは、なかなか時計専業メーカーには難しいと思います。
 
[問い合わせ]
エルメスジャポン
03-3569-3300

※本文中における素材の略称は以下のとおり。K18=18金、PG=ピンクゴールド
関 竜太=写真 いなもあきこ=文


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