ゴッセ「グラン ロゼ」
1584年に設立された、シャンパーニュ地区で最も古い歴史を持つメゾンのひとつであるゴッセ。伝統の手法にこだわり、ブドウのピュアな味わいを保っている。「グラン ロゼ」の華やかなサーモンピンク色と、きめ細かな泡立ちは年末年始のハレの気分にぴったり。
「知名度こそあまり高くありませんが、味わいはロゼのシャンパンの中でもピカイチ。ボトルや箱にも重厚感があり、贈り物におすすめです」。(露木さん)
ドゥラモット「ブリュット」
この100年の間にリリースされたのはわずか41ヴィンテージという希少なシャンパンブランド、サロンの姉妹ブランドであるドゥラモット。ドゥラモットのシャンパンは、サロンが造られなかった年のブドウで造られており、醸造もサロンのチームが手掛けているというから、その近似性にもうなずける。
「上品な酸味と旨味を感じます。幻のシャンパン『サロン』の姉妹メゾンということで、話題の尽きないシャンパンです」。(露木さん)
ガストン・シケ「スペシャル・クラブ・ブリュット、グラン・クリュ2011」
シャンパーニュ地方の高名なクリュ(畑)の持ち主がつくった団体「クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ」に加盟する生産者のみが造り、厳しいテイスティング審査のあとに「スペシャル・クラブ」という名でリリースすることを許されているという1本。
「知る人ぞ知る素晴らしいシャンパン。贈る際の話題にも事欠きませんが、何よりも一度飲めばその味を忘れることができないほどおいしく、きっと心に刻まれるはずです」。(露木さん)
本特集の酒先案内人 | 食事とのマリアージュで非日常を 露木崇浩さん ソムリエ。「ホテル椿山荘東京」のイタリアンレストラン「イル・テアトロ」勤務。2018年日本ソムリエ協会認定 Sake Diploma取得。レストランでは、ゲストが普段味わえない1杯に出会い、食事のマリアージュでより非日常を感じてもらえるように、という思いでワインを用意している。 | | 良き造り手により丁寧に造られた1本を 武笠陽一さん 日本酒・ワインの専門店「坂戸屋」店主。自らのテイスティングにより厳選したワインや信頼できる蔵元からだけの日本酒をラインナップ。良き造り手により丁寧に造られたお酒をセレクトしており、飲食店やフードジャーナリストなどからの信頼も厚い。 |
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中山文子=写真 常田朝子=イラスト 川瀬佐千子=編集・文