看板娘という名の愉悦 Vol.92
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
16世紀の初めから日本の朱印船が往来し、現在も「緩やかな同盟関係」と評されているベトナム。そんな国から日本にやってきた看板娘がいる。
夕餉の買い物をする人々をかき分けながら細い路地を進むと「大一市場」がある。
現在は居酒屋、カレー屋などの飲食店が軒を連ねる。
今回訪れたのは「チョップスティックス高円寺本店」。生米麺フォーが売りのベトナム屋台料理店だ。
お酒は何をいただこうか。
ここはやはり飲んだことがないベトナム焼酎だろう。ネプモイを炭酸とライムで割った「ネプボール」(600円)を注文した。
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