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パネルごとに、順番に塗っていく

車はボンネットやフロントドア、リアドア、ルーフという具合にパネルが別れている。「例えばいちばん塗りやすいボンネットだけ重ね塗りをして完成させれば、次にフロントドアを塗装する際に、ボンネットの色と見比べながら重ね塗りしていけるので、色がところどころちぐはぐに、なんてことがなくなります」。
ボンネットの色に合わせながら、ほかの部分も塗って行く。「大勢でやるとここからは早いですよ」。
複数人でやる場合も、どこか一部を先に塗っておいて、みんなでその部分を見ながら仕上げて行くのが良いだろう。
 

塗料は開けたらすぐ閉める、を繰り返す

塗料を何度かバケツにとる場合、希釈率はなるべく途中で変えないことが重要。希釈率を変えると、色が微妙に変わる可能性があるのだ。
「一度希釈した塗料を別日に使う、つまり長時間放置してしまうと、水分が蒸発して希釈率が変わってしまいます。すると塗りにくくなったり、色が変わったりしてしまう。かといって水を足そうにも、どれくらい蒸発したかわからないから、どれだけ水を足せばいいかもわからない。希釈した塗料は使い切る。が鉄則です」。
塗料の容器も使ったら閉める。開けっ放しは厳禁だ。
また塗料が乾かないよう、容器のフタは開けたらすぐに閉めることを忘れずに。「塗料の大元が乾いてしまったら、同じ量の水を入れても希釈率が変わってしまいますし、フタを開けているとホコリなどの不純物も混ざってしまいます」。
「一度希釈した塗料はできるだけその日のうちに使い切りましょう」。あと、翌日以降に使うハケやローラーは、乾く前に水洗いでキレイするのも忘れずに。
希釈率を変えることなく、薄く何度も塗り重ねていく。そしてそれをパネル毎に繰り返す。そうすることで車全体をキレイに同じ色に仕上げることができるのだ。


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