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2019.10.17

ライフ

「本音をぶつけ合おうぜ」とか言う上司は20代から嫌われる

熱血系上司
「20代から好かれる上司・嫌われる上司」とは・・・

もはや「一体感」が必須な時代ではない

昭和生まれの上司たちには、高度成長期の残り香のなか、「チームは互いに共感し一体感を持って仕事をするものである」という無意識の前提があります。向かうべき方向性や役割分担が明確であり、助け合いながら自分の持ち場を頑張っていれば、最終的に成果が得られた時代なら、それは一定の正しさがありました。
ところが今は向かうべき方向性が不確かな時代。五里霧中でみんなバラバラに試行錯誤しながら誰かが当たりを引くのを待つというアプローチのほうが成功することも多い。
一体感を持ってみんながひとつの誤ったゴールに向かえば、全滅してしまうリスクすらあります。一体感はもう必ずしも必要ではないのです。

「共感」という名の同調圧力

むしろ今の時代に必要なのは、一体感よりも多様性です。みんなが他の人と違うことをしてみることで、チーム全体としてはいろいろな可能性に賭けることができ、そこで誰かが当たれば、結果、みんなを救うことができるという状況の中で仕事をしています。
もちろんそこには「チームのために」という貢献意識は必要ですから、そこはかとない仲間意識の必要性までは否定しませんが、昔のような「同じ釜の飯を食った仲間」的な同質性を求めるような共感性は害悪ですらある場合もあります。
せっかく違う考え方をしている貴重な人を排除してしまったり、同調圧力によって同質化してしまったりしては元も子もありません。

「本音」をさらけ出したらどうなるのか

そんななか、上司が「本音をぶつけ合おうぜ」と部下に考えをさらけ出させたとしたらどんなことが起こるでしょうか。
もし、上司の考えと部下の考えが違っていたら、一体感や共感を希求する昭和世代はきっと「すり合わせ」を行おうとすることでしょう。両者の考えのギャップを浮き彫りにして、どうすればそれを埋めることができるのかと、上司は部下を説得し始めるかもしれません。
しかし、上述のようにそんなことは不要なのです。特に新しい業界や領域においては、そもそも上司の考えが部下の考えよりも正しいかどうかさえ怪しい。「昔取った杵柄」は無用の長物かもしれないのに、「すり合わせ」されたほうはたまりません。


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