「次はサンディングをします」。
サンディングとは、紙やすりで塗装の表面に細かな傷を付け、上から塗る塗料が付着しやすいようにすること。そのまま紙やすりを当てる「空研ぎ」と、水を掛けながら擦る「水研ぎ」がある。今回は水研ぎをすることに。
「ご家庭でやるときも、水が流せるガレージなら、水研ぎをオススメします。空研ぎだと塗料の粉が舞ってしまうので、ホームセンターで売ってる防塵マスクをしたほうが良いかもしれません。仕上がりは、表面が曇った感じ」。
水研ぎの場合、少し乾いてからでないと曇ったかどうか判別しにくい。で、乾いてみると意外と擦り忘れや力加減の差があり、そこをまた研いで……を繰り返す。
さあ、ようやくパンダの全身が曇ったぜ! と、塗料のハケを持とうとしたら「あと脱脂ですね」。
だっし? 表面に油分が残っていると、せっかく塗った塗料が弾かれてしまうのだとか。これを怠ると、色がマダラなパンダになってしまう。そのため溶剤で曇ったボディに残る油分を丁寧に取り除く。
と、今回はここまで。次回こそ、いよいよハケを持って、パンダを黄色に染めるのだ! 世にも珍しい黄色×黒パンダ。どんな仕上がりになったかは、しばしお待ちを。
[取材協力] タカラ塗料http://brush-carpaint.com
カードローブhttps://cardrobetokyo.comInstagram:@cardrobe_tokyo 鳥居健次郎=写真 籠島康弘=文