「Q8」の走りはどうだ? いざ、走り出すとしよう。心臓部の3リッターV6ターボは500Nmという強大なトルクを1370rpmから発生させる。流して走るそんな普通のシーンでは、変速スピードの早い8速ティプトロニックも相まって静かで滑らかに回る。とてもシルキーなエンジンフィールだ。
しかし、ひとたびアクセルを踏み込めば、心地よい低音サウンドが唸りをあげ、高揚感のある加速とともに楽しませてくれる。山間部のタイトコーナーの連続ではロール量もよく抑えられて、車重2tオーバー&巨大な体躯がヒラリヒラリと走りぬけるのだ。
「Audi Q8 55 TFSI quattro 」LV型6気筒 DOHC直噴ターボ 340ps/500Nm 8速ティプトロニック quattro 988万円[税込]~/アウディコミュニケーションセンター 0120-598106 なるほど! 後輪操舵のAWSがこれほどまでに優秀だったとは。その見た目と走りのギャップに正直驚いた。さらに乗り心地は、いわゆるフラットライドで、高速道路のつなぎ目を姿勢変化もなく、次々といなしていく。試乗車がエアサス搭載車であったことも終始快適であった理由のひとつだろう。これなら長距離移動も快適だ。
もちろん「Q8」は新たなQファミリーのフラッグシップモデルということで、タッチディスプレイを全面的に採用したクリーンでシンプルなインテリアや、マナーも安全性も秀逸なアダプティブクルーズコントロール。そして3LV6ターボエンジン+48V電源による高効率なマイルドハイブリッドシステムのパワートレインを採用している。
伝統のクワトロ(4輪駆動)システムに後輪操舵のAWS(オールホイールステアリング)によって小回り性や応答性、安定性を高め、足回りにはエアサスを装備と、まさに現在のアウディテクノロジーの全部載せ。そしてSUVクーペでありながら使い勝手も持ち併せる。
まさに現代の最強の車と言える一台。それで向かった先は、白馬に誕生した、これまたグラマラスなキャンプ地「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」である。
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