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2019.09.15

あそぶ

業界の識者を直撃。賢くセンスよく活用したいカプセルホテルの最前線

ホテル、行かない?●ハイセンスなカプセルホテルや、体験が売りのコンセプトホテル、泊まらずとも特別な時間が過ごせるシティホテルなど、TOKYO 2020に向けて急速に変わりつつある東京のホテル事情。それをチェックしたら、ねぇ、ホテル行かない?
2020年の東京オリンピックが近づくに従って、ゲストたちを迎え入れるホテル前線にも変化あり! そこで、2020年のオリンピック本番にとどまらず、今すぐにでも満喫できるさまざまな東京のホテルをピックアップ。
今回はカプセルホテルに着目。安さだけが売りだったカプセルホテルが今、どんどんスタイリッシュに進化しているのだ。なぜここまでカプセルホテルは変わってきているのか。その背景を、今年5月、東京・京橋にオープンしたホテル「an/other TOKYO」を運営する株式会社アナザー代表取締役の安藤健志さんに聞いた。
なぜここまでカプセルホテルが変わったのか、その背景を今年5月、京橋にオープンしたホテルan/other TOKYOを運営するJARVIS代表取締役の安藤健志さんに聞いた。
ー最近、いろいろなカプセルホテルが登場していますが、なんででしょう?
安藤 カプセルホテルは大阪で生まれたもので、今年40周年を迎えるんです。さて、いきなりお金の話で恐縮なのですが(笑)、ホテルの客室料金は1平米あたりで価格を考えています。
例えばビジネスホテルなら1平米600円ぐらい。15平米なら9000円ぐらいです。一方、アッパークラスのシティホテルの場合、坪単価が1000~1200円ぐらい。50平米なら5~6万円です。ちなみにカプセルホテルは3平米ほど。料金が3000円ぐらいだとすると、平米あたりの単価は1000円と、先ほどのシティホテル並みなんです。しかも客室が2段になっている場合もありますので、そうすると坪単価は2000円にもなるんです。
一般的なホテルよりも低予算で済みますし、オフィスビルのワンフロア程度の広さがあればカプセルホテルは作れます。リミテッドサービスなのでオペレーションのノウハウも一般的なホテルほど必要とされない。比較的、参入障壁も低く、収益性も高い。
遊休不動産の活用にはぴったりだということで、リーマンショック後の7~8年前から、インバウンド旅行客の増加などとも相まって、続々と増えているんですよね。
ーそんな日本発祥のカプセルホテルが最近は海外でも登場しているとか。
安藤 6~7年前はまだ日本にしかなかったので、物珍しくて泊まる外国人の方が多かったと思います。実際に宿泊されている外国のお客様が「日本にこんな変なホテルがあるぞ!」って電話をしているのを見かけましたから(笑)。
ところが近年、シンガポールや香港などでも、特に地価が高いところではカプセルホテルがニーズとすごく合うと造られるようになりました。シンガポールなら狭いホテルでも200~300ドルぐらいしますが、コンパクトだけど50~60ドルで泊まれると言ったらお得感がありますよね。だから、地価が高い都市ではカプセルホテルが珍しくなくなってきました。逆に、地方都市はビジネスホテルもリーズナブルなので、カプセルホテルの優位性は弱いですね。


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