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2019.08.28

新たなカルチャーをつくるワーゲンバス、パンダ、スマートetc. あの名車の未来の姿

間もなく来る、車の近未来●近代自動車産業の始まりと言われるT型フォードが生まれて100年と少し。自動車の在り方は大きな変革期を迎えている。
これからの自分と車との付き合い方を考えるために知っておきたい、間もなくやって来る「近未来の車」のお話。
これまで生まれてきた数々の名車。例えばワーゲンバスや、フィアット パンダと聞けば、誰でもなんとなく形が思い浮かぶはず。フォルクスワーゲンのバギーなんかも、西海岸カルチャーにハマった40代の男なら知っているであろう伝説的な名車だ。
「でも、それってどれも、もう何十年も前の車だよなぁ〜」なんて、感慨に浸ってる場合じゃない。実はこの名車たちが、電気になって生まれ変わろうとしているのだ!
ほら、旧車好きもさすがにピクッと、反応しちゃうでしょ?
 

スマート スマート EQ

20年以上前に時計メーカーのスウォッチとメルセデス・ベンツ(当時はダイムラー・ベンツ)という異業種タッグから生まれたシティコミューターの名車、スマート。
スマートEQ
現在スウォッチは手を引いたが、今もメルセデス・ベンツによって第三世代のスマートが販売されている。
が、実はもうガソリン車の生産中止がアナウンスされているのだ。そう、次は電気自動車のスマート EQとして2020年に再デビューを果たす。
2人乗りのフォーツーモデルの航続可能距離は160kmと、シティコミューターとしてのキャラクターはそのまま。むしろ電気自動車になることで、スマートのキャラによりしっくり来る気さえする。これでスーパーへ買い物って、カッコ良くない!?
 

メルセデス・ベンツ EQV

今年販売されたメルセデス・ベンツ初の電気自動車はSUVのEQC。で、それに続く第2弾はミニバンのVクラスベースの電気自動車が、EQVとして登場するようだ。
メルセデスベンツEQV
今春のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカーは、ほぼ市販車の状態で仕上げられていたから、発売も遠くはなさそう。
モーターはフロントに1基のみとし、前輪駆動。航続可能距離はEQCと同じく400kmとした。装備はまだ公表されていないが、大容量電池を搭載するだけに、その電気をキャンプなどでも使えるようにしてくれると、キャンパーたちやファミリーにも選ばれる名車になりそうだ。
 

フォルクスワーゲン ID.バギー

西海岸カルチャーに傾倒した人ならきっと知っている、デューンバギー。先日紹介したビーチカーのように、1960年代にフォルクスワーゲンのビートルのエンジンやシャシーを使ってカスタム専門メーカーが作成し、カルフォルニアの砂浜を縦横無尽に走り回ったキャルルック・バギーだ。
VW ID.バギー
それをなんと、本家のフォルクスワーゲンが電気自動車で再現しようとしている。
ボディは取り外し可能で、コンセプトカーは2名乗車だが、例えば2+2にすることも可能だという。つまり50年前と同様、第三者が自由にカスタマイズして楽しめるあのカルチャーまで再現しているのだ。第二次キャルルックブームが来るのか? どうカスタマイズするかを考えると、今からちょっとワクワクしてくる。


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