A.LANGE ＆ SÖHNE
A.ランゲ＆ゾーネ／リヒャルト・ランゲ・
パーペチュアルカレンダー “テラ・ルーナ”
本体の裏に潜ませた天体の正確無比な動き
K18WGケース、45.5mm径、手巻き。2433万円／A.ランゲ&ゾーネ ︎03-4461-8080さすが最高峰に数えられる名門。パーペチュアルカレンダーモデルに搭載したのは、太陽、月、地球の位置関係までも明らかにした超複雑機構だ。3針独立のレギュレーター表示にブランドの看板機構のアウトサイズデイト、そして、デイ＆マンス、閏年を見事にレイアウトしたダイヤルの美しさもさることながら、ハイライトはシースルーバックからムーブメントが覗く背面だ。
地球、天空、月齢のディスク3枚からなる「軌道ムーンフェイズ」は1058年後に初めて1日分の誤差が出る高精度。テンプを太陽に見立てた配置で、位置関係も正確に表示する。ディスク周囲に24時間目盛りを配置し日夜も明示。満ち欠けを繰り返すムーンディスクが、北半球を示す地球を周回。テンプを太陽に見立てた配置でもって、三者の位置関係を示すのだ。壮大なスケール感でロマン溢れる1本といえよう。
PIAGET
ピアジェ／アルティプラノ
宇宙の歴史に陶酔できるロマンティックピース
世界限定300本。K18PG×Diaケース、40mm径、自動巻き。405万円／ピアジェ ︎0120-73-1874見た目にもインパクト絶大なブルーの格子柄文字盤は、宇宙好き、天体好きならば、ピンとくるウィドマンシュテッテン模様。これは、鉄の中に含まれるニッケルの結晶化によって生まれた鉄隕石特有の構造で、生成には数百万年もの冷却期間が必要になり、人工的な製造は不可能。その断面をエッチングし研磨すると、この模様が浮かび上がってくる。
鉄隕石自体の誕生は、太陽系の成立以前まで遡るともいわれ、まさに宇宙の歴史そのものと言っていい。それを、ダイヤモンドセッティングのゴールドケースを額縁にして眺めることができるのだから、なんと優雅なことだろうか。
［イベント詳細］ 第22回 三越ワールドウォッチフェア 期間：8月21日（水）〜9月3日（火） 場所：日本橋三越本店 本館6階ウォッチギャラリー、本館7階催物会場（7階は8月26日まで）
※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS＝ステンレススチール、K18＝18金、WG＝ホワイトゴールド、PG＝ピンクゴールド、Dia＝ダイヤモンド
川田有二＝写真 石川英治（Table Rock. Studio）＝スタイリング 竹井 温（&’s management）＝ヘアメイク 柴田 充、髙村将司＝文
