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2019.08.25

[TOY CAR STORY]オモチャみたいに遊べる車カスタムプロジェクト、始動!

TOY CAR STORY vol.1 ●「オーシャンズ仕様のカスタムカー、つくります!」 と、高らかに宣言して始める「TOY CAR(トイ・カー)」プロジェクト。大人がドキドキ・ワクワクする最高にオモチャな車の仕上がりまでを追う。 
車にはいろいろスペックがあるけれど、その中に「FUN!」という項目を加えても良いのではないかと思う。それを備えた車って、大きな車? 旧車? SUV? スポーツカー? アメ車? ファミリーカー? 

全部正解だけど、ちょっと待て。
時計でいえばトイ・ウォッチ、お洒落でいうところのトイ・サングラスみたいに、気軽に付き合えて遊べる車もまた「FUN!」なんじゃないか?
そんなトイ・カーを作るために、オーシャンズにも度々登場してもらっているカーショップ、カードローブの田島直哉さんのもとを訪問。
これから数カ月かけて、理想の一台をカスタムしていく。そして、完成した車は限定1台で販売を予定。さてさて、どんなトイ・カー・ストーリーになることやら。
 

キャンプに遠征に車中泊。小さいくせに大きく遊べる車を!

田島直哉(たじまなおや)さん。1977年生まれ。輸入車を中心とした車の販売とスタイリングを手掛けるカーショップ、Cardrobe!(カードローブ)代表。以前はビームスに勤務。センスのいい車を求めて訪ねる人が後を絶たない。
大手セレクトショップで長年勤務したのち、何の経験もなかった車業界に飛び込んだカードローブの田島さん。「服やインテリアと同じように、車もライフスタイルに沿って乗ってもらいたい」と、ワードローブとカー(CAR)をかけ合わせた屋号を背負っている。
今回の相談にも「トイ・カーとなると、なんだか小さな車が思い浮かびますね。小さいのに遊びのすべてが詰まっているとか、面白いんじゃないですか?」と早速ノリノリ。それで取り出したのが、ルーフテントのカタログだ。
「例えばルーフテントなら……あ、あった。これこれ」。
田島さんが見せてくれたのは、ルーフトップテントなどのカスタムカーパーツメーカー、ヤキマのカタログ。
「小さい車でも、ルーフテントなどを積めば、リアにキッチンや収納も上手く入れられると思います。大人2人が車中泊できて、荷物も積めて、どこへでも行ける……いいなぁ(笑)」。
どんどん夢を膨ませながら方向性を決定! じゃあ、肝心の車はどうしましょうか?

 

「遊び」にフォーカスしたら、最高にちょうどいい車があった!

運転の楽しさがあって、遊びに使えて、日本の道を走りやすいサイズで、長距離ドライブも安心で……など、オーシャンズからのワガママな条件から導かれた最初の一台は、スマート。
「前の代のスマートとか面白いですよね。小さくて可愛くて。4ドアよりもあえて2ドアのモデルにしちゃうとか?」と盛り上がるものの「でもルーフテントが載せられない」という理由で断念。
検討に挙がった先代のスマート。
つづいて田島さんがスマホを操作しながら「これどう!?」と見せてくれたのがコレ。2代目フィアット・パンダである。
あのジウジアーロがデザインした初代はカクカクしたボディで、今でもファンの多いモデルだけど、何しろ1980年に生まれた古い車だ。「安心」面に不安がある。この2代目は2003年から2011年まで製造されたモデル。

ボディは日本の道路事情にもフィットするコンパクトサイズ。外見もインテリアもカラフルで、スタイルもポップ。もちろんルーフテント前提で考えている我々に必須のルーフレールが標準で備わっている。
田島さんは「しかも四駆モデルがあるんですよ」。こんな小さいイタリア車に四駆があるのは意外だったけど、考えてみればイタリアの北にはアルプス山脈がある。北部は結構積雪もあるらしい。

「この頃のパンダって、普通の二駆だと少し変わったオートマ(マニュアルミッションの構造だけどクラッチなしで自動変速するタイプ)だけど、四駆は単純なマニュアルシフト。だから壊れるリスクも少ないし、何よりマニュアルは運転の楽しさがあるじゃないですか」。

車高が二駆より少し高めなのも、見た目的に遊びの車っぽくていい感じ。
ということで、作る車の方向性は「ルーフテント&キッチン付きの遊べる車」、ベース車両は「2代目パンダ」に決定!
 
かくして気持ち良くスタートを切ったオーシャンズのトイ・カー・ストーリー。次回は「パンダ発見! 一番大事なカラーリング編」を予定。お楽しみに!
 
[取材協力]
カードローブ
https://cardrobetokyo.com
Instagram:@cardrobe_tokyo
籠島康弘=文


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