看板娘、登場
レースクイーン兼ラーメン店の看板娘、華月 咲さん(25歳)。「咲(さき)」は本名で付けてくれた親に感謝しているそうだ。
ラーメン店で働く看板娘といえば、昨年6月に
原宿のシマちゃんにご登場いただいているが、なんと咲さん、シマちゃんのことを知っていた。ラーメン業界は広いようで狭い。
ほどなくしてラーメンも運ばれてきた。
煮干し、鶏ガラ、豚ガラのトリプルスープ。昭和23年創業の老舗製麺所「山口や」製の特注麺。皮ワンタン。味玉。メンマ。ナルト。そして、炙りチャーシュー。すべてが美しい。
ビールとラーメンを静かに味わいながら、咲さんの話を聞く。
彼女は『クレヨンしんちゃん』の舞台として知られる埼玉県の春日部出身。今年3月から浅野レーシングサービス所属のレースクイーンとして働いている。
咲さんは車の運転免許を持っていないこともあり、レースの世界に飛び込んでみてレーシングカーの速さに驚いたそうだ。
「何事も経験だと思って始めました。華やかな世界と思いきや、かなり体力勝負の仕事です。勝ったときも負けたときもチームやファンのみんなと同じ気持ちを分かち合えるのも楽しいですね」
なお、インスタのラーメンアカウント
「ramenxgirl」のフォロワーは8000人超。週に4回ペースでラーメンを食べまくっているのだ。
「実はもともとラーメンはそんなに好きじゃなかったんです。でも、2年前に食べた荻窪の春木屋のラーメンに衝撃を受けました。これは1000円以上払う価値があるなあと」
地元の春日部にも「煮干乱舞」という有名店がある。最近、外苑前に「煮干乱舞 TOKYO」という系列店を出店した。
いずれにせよ、春木屋の衝撃以来、「自分でもびっくりするぐらい」ラーメンにのめり込んだ咲さん。
この店で働くことになったきっかけも面白い。東口の「麺屋 六感堂」を友人と訪れた際に、当時そこで働いていた店長が会話の内容から「麺スタグラムのさーちゃんだ!」と推察。若い人の味の嗜好をリサーチするために話しかけたのが縁で、新店舗のスタッフとして採用されたという。
「ノリがいいせいか、追加オーダーをバンバン取っていました。私はお酒が飲めないんですが、お客さんに飲ませるのは得意なんです」
また、看板娘あるあるで家族仲が非常に良い。
「こないだもパパとママと3人で銚子に行ってきました。銚子電鉄に乗るのと美味しい海鮮丼が目当てです」
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