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ベースはない。だからこそ自由に作れる

リューテンワークスではどんなオーダーにも対応するというが、予算的にもよほどの志が必要だ。当然、ほかにも選択肢がある。例えば、こちら。
自転車
子供用チャリだが、フレームはオールドスタイルのBMX。大人になったらパーツを変えて楽しんでもらえる趣向というわけ。つまり、成長してもずっと使える一生モノなのだ。長く使えるよう、エイジングを楽しめるコールテン鋼を採用している。
 
自転車
スタンダードなアーバンサイクル。「ブラックスミス」同様、求めた性能は「街で乗りやすい」というものだ。フレームは一般的なクロモリ鋼を採用している。参考価格25万円〜。
 
自転車
フロント部分にキッズ用シートを大胆に設置した、リューテンワークス流ママチャリ。シートにはハンドルもセットし、子供が自転車を運転している気分になるような工夫が施されている。
「うちにはベースとなる定番モデルがありません。オーナーさんと対面で話し合ってゼロから作るんです。それはどうせ作るなら、気に入っていただきたいからです。技術的に可能であれば、なんでもやります」。
 

手間とコストと時間はかかるが、次の世代に残せる一台

手が掛かるだけに、納期もコストもそれなりにかかる。しかし、リューテンワークスで生み出されるチャリは長く愛せる一生モノ……というか、次の世代にまで引き継げる“形見”になるほどのスペックを持つ。
自転車でそういう価値観を持つのは珍しいが、悪くない。自分の愛したチャリにまたがる息子の姿を想像したら、オトーチャン的にはそりゃあニンマリしちゃうことだろう。
 
[取材協力]
リューテンワークス
住所:東京都世田谷区上馬2-4-7
電話:03-6805-2280
土曜定休
www.rew10.com/
小島マサヒロ=写真 吉州正行=取材・文


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