なお、店ではさまざまなイベントを企画している。さらに、店内のそこかしこに菊池さんと碧さんの個性が垣間見えるのも単なるチェーンとは異なる点だ。
月に一度開催される無料の占いイベント。
次回は試したい「魔法の粉」。好きなCDを持ってきて勝手にかけるのもOK。そのまま置いて帰る人も多いとか。
ヒップホップ・アイドルユニット「リリカルスクール」のCDを持つ看板娘。常連さんからも頻繁に声がかかる。その中の二人組に碧さんの印象を聞くと「いつも明るいし、異常に親しみやすい」「何も言わないのにホッピーが出てくるのがうれしい」。
「もっともっと褒めてくださいよ」。確かに、なんというか「見ていて飽きない」のである。
ワークシューズは高校時代の上履き。昨年のクリスマスパーティーではツリーのコスプレをした。
あえてサンタを避けるのが彼女の流儀。日が暮れて店内の賑わいも増してきた。ふと見ると、ビール瓶で遊んでいる男性がいる。聞けば、「台湾で教えてもらったビール瓶釣りゲーム」とのこと。
紐の先端の輪っかで釣り上げる。楽しい雰囲気に後ろ髪を引かれながら碧さんに「お会計をお願いします」と言う。
「あ、今月18日の土曜日からは入場無料のマンスリーディスコイベントをやるので、ぜひ来てください。ミラーボールを回して面白い感じになると思いますよ」
立ち飲み、ドラム缶、ディスコの融合。最後に読者へのメッセージをどうぞ。
これをさっと描き上げた看板娘、侮れない。 【取材協力】立ち飲み居酒屋 ドラム缶 神保町店住所:東京都千代田区西神田2-1-12 梅澤ビル2F電話:03-6261-7550https://twitter.com/drumkanjbc石原たきび=取材・文