連載「ベストショットは父が撮る!」
残しておきたい我が子の成長。写真館に行ったり、カメラマンに頼んだりしてもいいが、やはり家族に向ける笑顔が最上。ならばいちばん身近な父こそカメラを持ち、シャッターチャンスを狙おうではないか!
前回、
前々回と子供のベストショットを撮影する方法を、カメラマンの吉澤健太さんにレクチャーいただいた。
しゃがんだり、ときには芝生に這いつくばりながら、愛しい我が子を撮影し続けた二児のオトーチャン・野尻 巌(のじり いわお)さん。努力の甲斐あって数々のベストショットを押さえることに成功したが、もう体力は限界!
運動会でも大活躍。動き回らずに撮れる「望遠レンズ」
そこで吉澤さんから「望遠レンズで撮ってみましょう!」と救いの声が。動き回らずとも、子供の表情を撮ることができる望遠レンズはオトーチャンの強い味方。春の運動会を控えてるならなおさらマストなアイテムだ。
だが、望遠レンズは、非常にブレやすいのが難点。手ぶれ補正機能が付いていればそれほど気にならないが、望遠レンズで撮影する際にはしっかりグリップして撮影しよう。
どこまでズームできるかを決める「焦点距離」が最大300mmもあれば運動会には十分。例えばこれだけ離れた距離でも……。
運動会に向けて、望遠レンズでの撮影に熱がこもる野尻さん。その際、大事なのは、ファインダーの中央で、確実に自分の子供を捉えることだと吉澤さんに教えてもらった。
運動会はたくさんの子供がいるので我が子にピントが合わせるのが難しい。だからこそ、下手に構図を気にせず、真ん中に子供を写すようにすれば間違いがないのだ。
望遠で動く子供を撮るなら「シャッタースピード」が大事
前回の記事では、「絞り優先(A/Av)モード」で光の入り方を調節する方法を紹介したが、望遠レンズを使用する場合は「シャッター優先(S/Tv)モード」で、シャッタースピードを固定することを覚えよう。
シャッタースピードは速くすると瞬間を射止めることができる。動きの早い徒競走のときなどには 1/1000秒前後の設定にすると、動きをブレなく撮ることができるのだ。
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