あのブランドの美しいバッグ。軽快に街歩きを楽しめる“手持ち”バッグ。春を越えて夏らしい色や柄を纏ったバッグ。こだわりの機能を備えた趣味専用バッグ。そんなバッグを連れて、今日はどこに行く?
HERMÈS エルメス
ブルーとターコイズのコントラストが美しいショルダーバッグ。伝統的な馬具にインスピレーションを得た「エトリヴィエール」シリーズの新作である。ストラップは上質なレザー。ボディはポリアミド100%の丈夫なジャカードニット素材で、荷物の中身や持ち方によってフレキシブルにフォルムが変化する。上品な佇まいでありながら、革新的な素材使いとデザインで仕立てられたバッグなのだ。
GUCCI グッチ
1、2泊の小旅行にはボストンバッグがいい。ウェブ ストライプやGGパターンでヴィンテージの趣を感じさせるが、実は今季クルーズコレクションに登場した「オフィディア」の新作。軽量で傷が目立ちにくく、撥水性も備えた素材「GGスプリーム キャンバス」だから旅に打ってつけ。ショルダーストラップやキーホルダー付きロックなども付属する完璧なボストンだ。
LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン
なんて斬新なトロリー!「モノグラム」をあしらった素材は特別に開発したニット地。熱を加えて成形し、強度と耐久性を備えたボディを獲得した。重さはわずか2.9kg(55サイズ)。新たなプロダクトとして存在感を放つこのトロリーのデザインが、マーク・ニューソンによるものと聞いて納得だ。携えて旅に出ることを想像するだけで気分は高揚する。
GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ
カーフレザーを部分使いしたメッシュのトートバッグ。手書き風の“Giorgio”の文字の下には、“GORGEOUS”とパッチワークされている。きわめて軽量ながら、マチが広く取られ驚くほどの大容量を実現。男っぽくたくさんの荷物を詰め込んだほうが、かえってサマになるトートかもしれない。
SALVATORE FERRAGAMO サルヴァトーレ フェラガモ
今年1月、初のモノグラムコレクションを発表したサルヴァトーレ フェラガモ。そのモチーフはもちろんブランドのアイコン「ガンチーニ(=鉄製のフック)」である。モノグラムを織り込んだジャカードのボディと、ソフトなカーフレザーのコンビネーション。サイドにポケットを備えた、エレガントかつ実用的なバックパックが完成した。
FENDI フェンディ
開口部を開くと、上質なレザーが有機的な造形を描き出すフェンディのアイコンバッグ「ピーカブー」。誕生10周年を記念して登場したのが、この「ピーカブー エックスライト」だ。従来のバーとフレームを取り払うことで軽量化を実現。美しさとアクティブさを兼ね備えた、他に類を見ないショルダーバッグである。
渡辺修身=写真 星 光彦=スタイリング Takuya Baba(SEPT)=ヘアメイク 竹川 圭=文 加瀬友重=編集・文