さて、生ホッピーのお代わりとともに何か料理もいただこう。涼花さんに聞くと、「全部おすすめなんですが、じゃあ『もつ煮込み』と『本マグロの切り落とし』にしましょう」。
本多さんによれば、「『もつ煮込み』の煮汁は継ぎ足し継ぎ足し使用しています。『本マグロの切り落とし』もいい部位だけを選んで出しているんですよ」。
なるほど、どちらも素晴らしい。勢いに乗って限定の「豚タンすじ串」も注文した。
しかし、店の様子を見ていると店主を始め、スタッフ同士の仲が非常に良い。涼花さんが言う。
「スタッフ同士もそうですけど、お客さんとの壁もないですね。普通にみんなでお家に遊びに行ったりしますから(笑)」
そうこうするうちに「もぐもぐタイム」が始まった。
涼花さんは現在大学3年生。この4月からキャンパスの場所が埼玉県内から都内に変わった。「都会の女子大生」ぶるには絶好のチャンスだ。
「日々、都会を学んでいます。今は満員電車での収まり方を研究中です(笑)。最初は電車の乗り方もよくわからなかったから、ずいぶん進歩したはず。新宿や渋谷はいまだに1人で行けませんけど(笑)」
ちょっと泣けてきました。
さて、店主が太鼓判を押す「スーパーエース」は、意外にもアーバンな生活になかなか慣れないカントリーガールだった。しかし、このまま都会に染まらないで生きてほしいという思いもある。
では、最後に読者へのメッセージをお願いしますよ。
【取材協力】 もつ焼き酒場 ひと声 住所:埼玉県さいたま市南区南浦和3-3-17 電話番号:048-887-1777www.hitokoe.jp石原たきび=取材・文