OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. ライフ
  3. 身近な”アレ”がギアに変化⁈ サイクリストのパッキングアイデア

2019.04.03

ライフ

身近な”アレ”がギアに変化⁈ サイクリストのパッキングアイデア

>連載「Good Packing Guy」を読む
仕事とプライベート、ともに相棒となるバッグに賢く軽く荷物を収納すべく、さまざまな人のパッキングを見せてもらうこの企画。
前回に引き続き、narifuri tokyo(ナリフリトーキョー)で働くサイクリスト・岩瀬 翼さんにミニマルパッキングのテクニックを教わっていこう。
岩瀬さん
前回、岩瀬さんには2-WAYギアを中心に日常と旅行のどちらのシーンでも使えるアイテムを教えてもらった。しかし、サイクリストのパッキング術はこれだけにあらず。
「家にあるものや、既に持っているアイテムを活用することも多いです。パッキングの軽量化にも繋がりますよ」(岩瀬さん、以下同)。
ということで、今回はすぐ試せるテクニックや日常的なアイテムを駆使したパッキング術を紹介。真似すれば、明日からのバッグがより軽く感じられるはず!
 

重い荷物は「上」に乗せる! バックパックの積載順序に注意

パッキング
ご存じの方もいるかもしれないが、バックパックを背負う際、荷物の重心は「下」にあるほどストラップから体に負担が伝わり、疲れを感じやすくなる。そこで荷物の重心を「上」にし、ストラップから伝わるバックパックの重さを軽減させることが必要だ。
難しく聞こえるかもしれないが、工夫ポイントは至って簡単。荷物を入れる際、軽いものを「下」に入れ、重いものを「上」に乗せていくだけ。
登山へ行く場合にも使われる定石ではあるが、バックパックを背負ったまま長距離を移動する自転車乗りの間でも定番になっているパッキング術である。
 

荷物の重心が自然と上がる “丸い底”がポイント

バックパック
さらに荷物の重心を上げることに一役買うのが、岩瀬さん愛用のナリフリのタクティカルバックパック。防撥水性を兼ね備えるコーデュラ素材のキャンバス生地で雨にも強い。フタの裏やインナーにはPCスリーブなど複数のポケットが付くため収納力もバツグン。しかし、最大の特徴は“丸い底”だそう。
「なるべく軽い着替えやサブバックなどを下に詰めますが、この底のおかげで荷物が下に溜まらないので、自然と重心が上にくる設計。便利すぎて手放せないです」。
衣類を入れる場合、四角い底ではどうしても四方に隙間が空いてしまいがち。けれど丸い底ならば隙間が生まれにくく、重いものがずり落ちる心配がない、という寸法だ。
 

衣類のパッキングは、機能性素材と圧縮袋を上手に使う

実は荷物を減らすテクニックは衣服の素材選びにもポイントがある。「自転車に乗っていると、汗で濡れる、圧縮袋に入れてシワが付く、サドルとの摩擦でおしりの部分がダメになるなど、ウェアの悩みは尽きません」。
衣服
シャツでオススメなのは、シアサッカー生地。表面がデコボコしていることから肌に触れる面が少なく涼しく感じられ、べたつきにくい。吸水速乾機能に優れる素材を選べば、汗をかいても天気のいい日はすぐ乾くそう。素材自体がシワっぽいので、圧縮袋に入れてもシワが目立たず、アイロンいらず。これからの時期には打ってつけだ。
さらになりふりオリジナルのコーデュラポンチ素材のパンツも外せない。スウェットのような肌触りに加え、吸水速乾性・高い耐久性を兼ね備えた機能素材。長時間自転車に乗っていても破れにくいので、予備の着替えを増やせない自転車旅行では特に重宝されている素材である。
圧縮袋
さらに衣服を収納するのに欠かせないのが、定番の圧縮袋。すでに持っている人も多いだろうし、100円均一などでも手軽に手に入る。
「まず濡れても問題ないのと、薄くなるのでバッグの中での体積も最小限に抑えられます。自転車乗りなら1泊程度の旅行だと圧縮袋は必要ない場合がほとんどですが、やむを得ず荷物が増える際はバッグに忍ばせておくと便利です」。


2/2

次の記事を読み込んでいます。