平成から新しい元号に切り替わるまで、あと少し。名残を惜しむように「平成最後の〇〇」という言葉をたくさん聞くようになった。ただ世代的には、原体験と言えば昭和。平成の時代を懐かしむついでに、昭和まで振り返ってみるのも面白そうだ。
ちょうどタカラトミーから、シャレが利いたミニチュア家電ガジェット「ザ・昭和シリーズ」が登場したので、そいつで昭和をプレイバックしてみよう。
現代の動画や音楽コンテンツを昭和家電のインターフェースで楽しめる「ザ・昭和シリーズ」は、今回リリースされた3アイテムが第1弾。ひと昔前のAV機器が実際に音や映像を流す姿は、ミニチュアとはいえ感慨がこみ上げてくる。
まずは、スマホ動画を昭和っぽく鑑賞できるテレビ。本体の中にスマホをセットすると、あらかじめスマホの専用アプリに登録しておいたお好みの動画が“放映”される仕組みで、画質も昭和風のレトロなものになる。
動画の切り替えは本体右のダイヤルを回して行い、砂嵐(の演出)で映像が乱れたらテレビ天面を叩くことで収まる。
こちらのレコードプレーヤー風のガジェットは、こう見えてBluetooth対応のワイヤレススピーカー。ただし、音楽再生機器とペアリングするだけでは音が出ない。ターンテーブルに付属のレコード盤をセットして、針を落とすことで、初めて音楽が流れ出すという仕掛けだ。
レコードならではの速度切り替えやスクラッチ音なんて要素もあり、耳だけでなくレコードを回す”行為”も楽しめる。
本当にラジオが聴けるし、小さなカセットテープに録音までできるラジカセ。カセットを裏返せばA面/B面の使い分けもできるし、早送りと巻き戻しのときにはキュルキュルと音が鳴るなど、とにかくリアルな仕上がりだ。
ビジュアルでもギミックでも、かつて日常だった“家電あるある”が再現された「ザ・昭和シリーズ」。同年代、あるいはそれ以上の世代なら確実に盛り上がるし、もしかしたら子供にも新鮮に映るかもしれない。洒落っ気たっぷりのガジェットとして、部屋の一角に並べてみては?
[問い合わせ]タカラトミーアーツ0570-041173www.takaratomy-arts.co.jp中山秀明=文