連載「健康で文化的な、真夜中の白めし」
家族が寝静まり、日付が変わる頃。妻が炊いてくれたごはんが、仕事帰りのからだに沁みる。そんなささやかな幸せをさらに増幅させてくれるのが「白めしのおとも」。欲張りな男たちの欲望を刺激する、お取り寄せもできる逸品をどうぞ。
仕事に邁進する男なら、体の芯にズシンと響く疲れを感じるときもある。いや、そんなの日常茶飯事でしょ、って方も多いだろうが、なおさらエネルギー以上に元気をくれる食べ物を日々欲しているはず。ならば、見た目麗しく、口に幸せを届けてくれて、体にも優しい。こんな品はいかがだろうか？
花瑠＆花星 1650円［税抜］／倉崎海産 www.kurasaki.co.jp/shop/「花瑠＆花星」と書いて、“オイル＆オイスター”と読む。読み方の通り、こちらは牡蠣のオイル漬け。滋味豊かな広島県産の牡蠣の瓶詰めである。香ばしく焼いた牡蠣を醤油で味を調え、クセのないコーン油に漬け込んだ。
瓶から取り出しただけで、食欲をそそる磯の香りが漂い、見た目にもインパクト大。牡蠣は鉄分や亜鉛、ミネラルなどが含まれ、疲れた体に深く沁みる。鉄分は“隠れ貧血”が多いと言われる中年男性の強い味方だし、亜鉛やミネラルは肝臓の機能を促進してくれる。となれば、仕事で常時お疲れモード、さらにお酒で肝機能を酷使しているオッサンにとって、うってつけの食べ物といえるのだ。
白めしのうえでキラキラと輝く、大ぶりの牡蠣。
では、いただきます。口に含むと、その見た目で上がってしまった高いハードルを軽々と超える口福が押し寄せる。オイルでギュッと詰まった旨味が舌の上で弾け、じっくり噛み締めると、さらに奥深い味わいがジワジワと広がる。……これは美味しさを逃すのがもったいなくて、つい無言になってしまうほど。白めしにはもちろん合うが、酒にも間違いなく合うのもニクい。
深夜にひとりで味わっていたら、家族（とくに妻）に怒られそうなほど贅沢な一品である。だが、ここでご安心を。牡蠣のエキスをしっかり吸い込んだオイルは料理にもかなり使える。ちょっと小言が聞こえてきそうなら「今度の日曜はコレを使ってパスタでもしてみようか？」なんて提案もできる。疲れた体に沁みて、さらには妻へのフォローもできるこんな一品、ちょっと豪華な夜食を堪能したい人はぜひ。
［問い合わせ］ 倉崎海産www.kurasaki.co.jp/shop/ 
