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2019.02.22

ファッション

ダッドスニーカーの“NEXT”として、こんなアディダスを復刻させて!

誰しも思い入れのあるスニーカーの1足や2足はあるもの。復刻ばやりの昨今、再び日の目を見たモデルも少なくないとはいえ、たいていはセピア色の想い出の中だ。いまだスポットライトを浴びていないそんな1足を勝手に復刻リクエスト!

ジョーダン? 冗談? 思わず手に取った一足

ADIDAS(アディダス)からピックアップしたセーフティシューズ「CHICAGO」シカゴ」
赤と白の配色が印象的なアディダス「CHICAGO(シカゴ)」。
「そのデザイン、配色を見て『ジョーダン?』って手に取ったら、どっしり重い。人生で初めて目にした安全靴でした(笑)」。
こう話してくれたのは、吉祥寺のスニーカーショップ「SKIT(スキット)」のオーナー・鎌本勝茂さん。5足めの復刻希望としてエントリーさせたのは「ADIDAS(アディダス)」による驚きのセーフティシューズだった。
adidas(アディダス)のCHICAGO(シカゴ)のヒール部分
ヒールのブランドロゴの下に「SAFETY」の文字が入る。
 
「CHICAGO(シカゴ)」は、アディダスがセーフティシューズの老舗「DONKEL(ドンケル)」と提携して1995年に立ち上げたシリーズの一作。若き日の鎌本さんはそんなこととはつゆ知らず、つま先に鉄板が入ったアディダスを見つけるたび、ゲットしていったという。
「CHICAGO(シカゴ)」はアディダスがDONKEL(ドンケル)と提携して作った
履き口はクッション性抜群。ベルクロ付きで簡単に脱ぎ履きできるようになっている。
「記憶しているだけでもこの『シカゴ』のほかに『ATLANTA(アトランタ)』『ARIZONA(アリゾナ)』『FLORIDA(フロリダ)』『MIAMI(マイアミ)』『PHOENIX(フェニックス)』『PORTLAND(ポートランド)』といったモデルを手に入れました。カラバリも豊富だったのでなんだかんだで10足は持っていたと思いますよ」。
かつて「シカゴ」はガソリンスタンドで支給される靴としても知られ、友人がバイト先で履いていたこともあったそう。しかし「単純にモノとして格好良かった」という理由から鎌本さんの偏愛は今も続いている。
そして、このタイミングで「シカゴ」を俎上に載せたのは、世界のスニーカー・トレンドを踏まえてのこと。

「海外ではダッドスニーカーの次に来るトレンドとしてハイカットのバッシュが注目されています。カニエ・ウェストのマネージャーだったドン Cが手掛ける『JUST DON(ジャスト・ドン)』や、やはりカニエの後方支援を受けてブレイクしたジェリー・ロレンゾの『FEAR OF GOD(フィア オブ ゴッド)』が『ナイキ』や『CONVERSE(コンバース)』とコラボしてこぞってハイカットをリリースしているんです」。
今から10年程前、コービー・ブライアントの時代からバッシュはコートの上でもローカットが主流になっている。ハイカットに渇望感があるのは間違いない? 来たるべきハイカットブームの半歩先を行くなら、セーフティシューズで決まりかも。
 
PROFILE
鎌本勝茂●1978年青森県生まれ。高校卒業と同時に上京、いくつかの店でスニーカー販売を手掛け、2001年、吉祥寺に一号店をオープン。そのたしかな見識眼で多くのスニーカーファンを虜に。映画『スニーカーヘッズ』にも出演した。現在は大阪、仙台、福岡にも出店。
竹川 圭=取材・文


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