幸せな離婚のための不動産分与とは?●方法その1不動産をキレイさっぱり売却し、売却益を分ける。
●方法その2一方がそこに住み続け、もう一方にローン残額を差し引いた売却益相当分を金銭として支払う。
●方法その3名義とローンの返済は一方(例えば夫)のままとし、賃借権を設定してもう一方(妻)から家賃をもらう。
●方法その4名義を一方(例えば妻)に変更するが、そのほかの財産分与や養育費を軽減する代わりにローン返済はもう一方(夫)が担い、妻がそこに住み続ける。
持ち家の詳しい資産価値は、不動産鑑定士に依頼すればわかるとか。もちろんこれらの方法ばかりが解決策ではない。夫婦それぞれに別れる理由があるのなら、財産もそれぞれ。とはいえ太っ腹に譲ってしまうには、いささか額が大きい。
だが再婚したとき、元妻と一緒に選んだ家に住むのを新しいパートナーがよく思わないケースもあるという。そう考えると、思い切ってローン返済を請け負って不動産を手放す方法も一考したいところ。
共有財産に不動産を持つ夫婦にとっては避けては通れない難題だが、離婚を幸せなものにするためには、あくまでフェアに、根気よく話し合いをする姿勢を見せることが第一歩といえるかもしれない。
夫婦問題カウンセラー&ライフサポートアドバイザー 高橋知子さん「
高橋 知子yokohama相談室」主催。離婚を考えている、離婚を回避したい、調停申立をされた、浮気問題に悩んでいる、夫婦の関係修復を試みたいなど、あらゆる夫婦問題のカウンセリングを行う。専門家との連携による万全のネットワーク体制で相談者を完全サポート。相談者の気持ちに寄り添ったカウンセリングが好評で年間1000件以上のカウンセリング実績を持つ。
吉々是良=取材・文 石井あかね=イラスト