短期連載「手ぶらで参戦する、夫婦カーリング」Vol.4
氷上のチェスと呼ばれる、カーリング。4人1組で行うことで知られるが、じつは2人プレーも可能。ペアでの戦略性が楽しめて、大人の夫婦にぴったりのウインタースポーツなのだ。今回はついにカーリング体験もクライマックス、試合形式のミニゲームに挑戦する!
Vol.1「
この冬、夫婦でいかが? 五輪選手が語るペアカーリングの魅力」
Vol.2「
いつもの冬着でOK! 2380円のカーリング教室で準備すべきアイテムって?」
Vol.3「
大人も思わず熱中する、カーリングの基本アクション講座」
カーリングの魅力を知るべく、東京から「軽井沢アイスパーク」へと訪れた酒井さん一家。前回は氷上に降り立ち、カーリングの基本動作を身につけた。準備万端、今回はついに試合形式のミニゲームに挑戦だ!
勝負はどう決まる? カーリングの基本ルール
まずは酒井さん一家、リンクに集合。日本トップクラスのカーリング選手・山口剛史選手が、カーリングのルールを改めて説明する。
「試合ではハウスと呼ばれる円を狙い、交互にストーンを投げ合います。スタンダードな4人制なら各チーム8回ずつ、ペアカーリングなら5回ずつストーンを投げて、円の中心により近かったチームだけに得点が入ります。得点の数は、相手チームの最も中心に近いストーンより内側にある、自分たちのストーンの数で決まります」。
そう言って、「たとえばこれは何点でしょう?」とハウスを指差す山口選手。ハウスのなかには、中心近くに赤いストーンが1つと、その外側に黄色いストーンが2つ。
「赤は1点、黄色は0点?」という夫・重輝さんの回答に、山口選手も「正解です」とニッコリ。
「もうひとつ大事なのが、ブラシで氷をこする『スウィーピング』。メンバーがストーンを投げたら、ほかの人はその前方をブラシでゴシゴシと磨きましょう。こうしてストーンの滑りを良くしたり、軌道を制御したりしながら、狙った位置へと導いてあげてください」。
なお、実際の競技では、すべてのストーンを投げるまでを1エンドとして数え、4人制なら10エンド、ペアカーリングなら8エンドでの総得点を競い合う。今回はミニゲームということで、各チーム5回ずつストーンを投げ、1エンドでの決着だ。
山口選手の説明に、酒井さん一家も「わかりました!」とやる気十分。さあ、待ちに待った試合を始めよう。
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