スリル満点のロングライド
パックラフトとともに絶景の中をひた走る
スタート地点は、大パノラマが広がる大城山。あまりの絶景に、「うわぁ、すごい」「キレイ!」と4人は大興奮。この場所からは、南アルプスと中央アルプスに挟まれた平地が一望でき、天竜川とともにパックラフトに乗り換える目的地も遠くに見える。目標を見すえてスタートするのは、なかなか味わう機会がないことだ。これから始まる冒険にワクワクが止まらない。
まずはバイクでのサイクリングがスタート。パックラフトを背負いながら、ペダルを踏み、木々に囲まれる山道を下っていく。
サイクリストの2人は落ち葉に覆われた登山道を難なく駆け抜けるが、平井さんらラフティング勢はやや苦戦。2人が乗るMTBはオフロード用のタイヤで走破性が高いとはいえ、サスペンションがなく、ダイレクトに振動がマシンに伝わってくる。そのうえ、ディスクブレーキでブレーキが利きすぎてしまうこともある。
しかし、下城さんたちから車体コントロールのコツや、ルート取りのアドバイスをもらいながら走らせると、あっという間に快調なマシンさばきに。「楽しいけど、緊張するなぁ!」。山道をハイスピードで走り抜けるスリルと爽快感がたまらない。
一般道も交えつつ走ること約60km、平井さんが「ずっと来たかった」という天竜川に到着。日本でも有数の長さと流域面積を誇り、「暴れ川」という異名を持つ一級河川だ。ここでいよいよパックラフトに乗り換える。
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