OCEANS

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「お待たせしました〜」
片口に注がれてお猪口は好きなものを選べるシステム。
これが地味にうれしい。
料理のメニューを開くと「生うにオムレツ」というパワーワードが目に飛び込んできた。
さらに、「五色納豆」という謎の一品も注文する。
やがて運ばれてきたラインナップは、実にフォトジェニックだった。
素晴らしい……。
出し汁の上にオムレツが鎮座し、その中にはたっぷりの生うに。「五色納豆」は納豆の上に日替わりの刺身数種類が乗っていた。左下のお通しは300円だ。
ご開帳。
「五色納豆」は納豆と刺身を海苔で巻いて食べるのが常連スタイルとのこと。
確かに五色ある。
というわけで、今回の看板娘は長崎県出身の岡風歌さん(24歳)。高校卒業後に上京し、現在はフリーランスの役者で舞台を中心に活躍している。
「子供の頃から人前に出るのが好きだったんです。小学校の昼休みには図書館で仲良しの友達とお笑いライブを開催していましたね」
念のため内容を聞いてみると、「2人とも30cmの物差しを持って、ぐるぐる回りながらスケ番みたいにガンを付け合う」というシュールなものだった。
「海賊のように飲む会」という演劇ユニットの舞台(黄色い服が風歌さん)。
彼女は超インドア派で、今ハマっているのはLINEのスタンプを自作すること。現在、登録申請中でこれが通れば下の赤ちゃんシリーズが世に出る。
純朴な人柄がうかがえる。
「あ、でも今年の夏はおじさんたちの草野球チームに誘われて、助っ人として出場しました。ルールをまったく知らないので何がどうなったのかはわかりませんが、『風ちゃんのおかげで初めて試合に勝ったよ』と感謝されました」
喜ぶおじさんたちと一緒に記念写真。
なお、この店は知人の紹介で2年ほど前から働き始めた。
「いろんなお客さんが身の上話をしてくれるのが楽しいですね。今日は誰が来るのかなーと思いながら待っています」
3/3

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