短期連載「手ぶらで参戦する、夫婦カーリング」Vol.3
氷上のチェスと呼ばれる、カーリング。4人1組で行うことで知られるが、じつは2人プレーも可能。ペアでの戦略性が楽しめて、大人の夫婦にぴったりのウインタースポーツなのだ。かたやストーンを氷上に滑らせ、かたやブラシをこすって進路をサポートする……ちょっと夫婦関係に似てるかも? 今回はカーリングの基本動作をマスターする!
Vol.1「
この冬、夫婦でいかが? 五輪選手が語るペアカーリングの魅力」
Vol.2「
いつもの冬着でOK! 2380円のカーリング教室で準備すべきアイテムって?」
「軽井沢アイスパーク」にやってきた、東京在住の酒井さん一家。前回はウェアをビシッと身につけ、ストーンやブラシといったアイテムについての知識も押さえたところ。今回はいよいよ基礎トレーニングの始まりだ!
カーリングの第一ステップは「氷に慣れること」
氷上に降り立ち、興奮した様子のご一家。まずは先生である日本を代表するカーリング選手・山口剛史選手から「氷に慣れていきましょう」と最初のご指導を受ける。氷との付き合い方を知らないまま競技に臨めば、怪我の危険性も増してしまう。これはとても大切なこと。
氷に手で触れたり、寝そべってみたり。その新鮮な感触に、酒井さん一家も興味津々。「転びそうになったら、しっかりと尻餅をつきましょう」と、楽しみながらも注意点をしっかり押さえる。
続いて、氷上の歩き方をレクチャー。
グリッパーのついた足を支点に、カニ歩きの要領で歩いてみる。夫・重輝さんと息子・奏達(そうたつ)くんは難なくこなすが、妻・昌子さんは恐る恐る。
重輝さんの手を借りて、幅5mのレーンを懸命に1往復。「怖い怖い!」と悲鳴を上げながらも、なんだか楽しげな昌子さん。
さらに、ストーンを投てきする際のフォームをレクチャー。グリッパーのない足と膝当てを支点に、さながらクラウチングスタートのように片膝をつく。だんだんカーリングらしくなってきた。実は最も安定していたのは昌子さん。重輝さんはちょっと悔しそうだ。氷上を歩けることと、フォームでバランスを保つことは意外に違うようだ。
「基本的なフォームをマスターしたら、実際にストーンを投げてみましょう」と山口選手。ストーンを投げるのは、カーリングの花形。待ってましたとばかりに場も盛り上がる。
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