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描く軌跡は三者三様。ストーンを投げる愉しさ

山口選手の指示に従い、ポジションについた酒井さん一家。ストーンで狙うのは、氷上に描かれた「ハウス」と呼ばれる円だ。実際の試合では、いかに円の中心近くにストーンを止められるかで得点を競い合う。

トップバッターは重輝さんだ。山口選手に姿勢を確認しながら、足を踏ん張って……。

蹴り出した! ワッと歓声が上がる。
姿勢をブラさずに固定したまま、氷上をスルスルと滑っていく。その勢いを利用してストーンを投てき。一同がじっと見つめるなか、ストーンは円の左に逸れてしまった。「思ったより難しいなあ」と笑いながら首をかしげる重輝さん。
続いての出陣は昌子さん。緊張した面持ちだが……。


ストーンを投げてみると、これが上手い!
背筋をピンと伸ばした綺麗なフォーム。スムーズな動きで手を離れたストーンは、絶妙なスピードで直線を描いていく。五輪にも出場した山口選手の「センスありますね〜」という褒め言葉に、昌子さんも「円の近くに止められると気持ちいいですね!」とニッコリ。

三番手の奏達くんは、筋力を考慮してダイナミックな両手投げ。誰よりも上手く投げようと意気込む奏達くんと、それを見守る夫婦。子供のはしゃぐ姿は、やはり親にとって一番の喜びのようだ。


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