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あの“ゴシゴシ”を体験。3人の共同作業に白熱!

その後もお互いにアドバイスしながら、何度かストーンを投げて感触を確かめたら、お次はブラシの基礎トレーニングだ。テレビで何度も見たあの“ゴシゴシ”を、ついに体験するとき!
勢い余って滑らないよう、グリッパーをしっかり履いてスタンバイ。

「氷上をブラシで磨く動作を『スウィーピング』と言います。これにより氷の表面を瞬間的に溶かし、ストーンを滑りやすくする狙いです。僕がストーンを押していくので、皆さんはその前方を力強く磨いてください。思うように力が入らない場合は、ヘッドの近くを握るのがコツですよ」。
ここからは3人の共同作業。上級者になれば、スウィーピングでストーンの軌道を誘導したり、カーブをかけたストーンをさらに曲げたりすることもできるそうだが、酒井さん一家は初プレー。ひたすらに磨いて、磨いて、磨き上げる!

家族で肩を並べて、ひとつの動作に全力をかける。それに応えるように、ストーンもスルスルと進んでいく。
重輝さんが「全力でこするとエネルギー使いますね」と笑えば、昌子さんも「3人でスポーツをなんて滅多にしないので、熱中しちゃいます」と充実の表情。確かにカーリングの世界に、老若男女の壁はないようだ。体力差も出にくく、誰もが主役になれる。
簡単だけど基本動作はこれのみ。あとは試合に臨むだけだ。次回は体験のクライマックス、試合形式のミニゲームにチャレンジ!
澤田聖司=撮影 佐藤宇紘=取材・文


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