PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。ルイ・ヴィトンから早くも届いた、2019年春夏プレコレクションの壮大な世界は、アナタの日常をグッと豊かにするはずだ。
ルーツに「旅」というキーワードを持つルイ・ヴィトンが、このコレクションで想いを馳せたのは宇宙である。デザインのモチーフに星座などを用いて、どこかフューチャリスティックなムードを演出している。2019年春夏シーズンよりメンズ アーティスティック・ディレクターにヴァージル・アブローを迎えるメゾンの新たな旅立ち。それに先駆けて届いたこれらの新作からも、無限の可能性を感じ取る。
一見するとシンプルなモノトーンスタイル。しかし、シルクサテン製のジャケットをよく見ればジャカードで惑星の表面が表現されており、スラックスには繊細なピンストライプが施されている。何かと“盛りがち”な昨今のトレンドに抵抗を感じる向きには、このくらい繊細で静かな“デコラティブ”を味わってもらいたい。
体に優しくフィットするボマージャケットは、薄くしなやかに鞣したカーフレザー製。しっとりとした質感が生むドレープがエレガントで、アイテムがミリタリー出自ということを忘れさせる。身頃の胸下と袖先をシボが際立つものに切り替えたデザインも気が利いている。アメカジ世代が好きなものをプレミアムに昇華する手腕に拍手を送りたい。
プルオーバーのナイロンパーカにのせたのは、惑星の表面にインスパイアされたアブストラクトなグラフィック。ランダムな光沢を感じるボストンバッグのベースに敷かれたのは、宇宙の写真。意識の及ばぬ領域への憧れが、新しいクリエイティブを創造する原動力となる。
いち早くストリートと融合し、ラグジュアリーの次なる姿を模索するルイ・ヴィトン。彼らは、自らのアイコンすら巧みにアレンジし、現代にマッチしたモチーフへと変換する。キルティングシャツの袖にステッチで入れたメゾン名。銀河に泳がせたシルバーのモノグラム。164年の歴史に胡座をかかないスタンスに、人はまた虜になる。
シルバーのリフレクション糸を織り込んだ光るナイロンフーディ。バイアスのカッティングや鈍い光沢を放つ止水ジップが近未来的で、「宇宙」がテーマとなったコレクションを象徴する一着だ。袖の左腕上部のラバーパッチは、惑星の環が付いた今季限りのイニシャルデザイン。この限定感にも胸が躍るのだ。
石毛倫太郎=写真 荒木大輔=スタイリング KATO=ヘアメイク