同じ轍は踏ませたくない。親が明かす人生の“後悔”は?
一方、多数派である「自分と同じ人生を歩んでほしいとは思わない」と考える親たちは、なぜそのように考えるのだろうか。自分の人生にどんな後悔があるのか、寄せられたコメントを紹介しよう。
【仕事で“同じような人生を歩んでほしいとは思わない”】「24時間365日、業務上の責任に拘束されるような職業は選ばないでほしい」(男性、48歳)
「サラリーマンにはなってほしくない。専門家を目指してほしい」(男性、49歳)
「親の私は高卒で資格もなく現在の仕事は誰でもできるような仕事です。子供にはそうならないように手に職を持ってほしいと思っています」(女性、46歳)
「女性でもフルタイムで結婚や出産等で辞めることなく働いたほうがいいと思う」(女性、40歳)
【プライベートで“同じような人生を歩んでほしいとは思わない”】「プライベートを潰して仕事ばかりする生活ではなく、プライベートも充実させてほしい」(男性、43歳)
「あまり面白い人生ではなく、思い切ってやったことがなかったので子供にはさまざまなことに挑んでほしいです」(男性、43歳)
「早く結婚して専業主婦になったので、子供には色々な体験をしてほしい」(女性、46歳)
「自分は仕事もプライベートもいたって地味な人生なのでもっと羽を伸ばしてもいいと思う」(女性、41歳)
仕事では、男女ともに、子供には代えのきかない「専門的な仕事」に就いてほしいという声が目立った。また「普通」と「安定」が一番と考える人がいる一方で、そのことを「平凡」「地味」と捉えている人も多いということだろう。
なお、「仕事」「プライベート」の両方で「同じような人生を歩んでほしいとは思わない」と回答した47歳男性からは、子供にこんなエールが贈られている。「君の人生だっ。好きに生きろ」!
自分にとってはもちろん、子供にとっても人生は一度きり。後悔せずに我が道を歩んで幸せになってほしいという点においては、共通の親心だろう。
フジアマネ=文