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OCEANS Fashion X Talk」とは……
編集部に寄せられるファッションのお悩みや質問に、編集長・原とスタイリスト・菊池さんが本音で答えていく本企画。今回は編集部員の回答も含め、冬に愛用している私物を紹介!
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詳細は動画で!【Question #188】
2025年冬のヒットアイテムを教えてください!
[左]原 亮太●OCEANS統括編集長。’79年生まれ。落語好きな愛知県出身者。デニム/ジャパンブルージーンズ、スニーカー/ヴァンズ、ハット/ステットソン(すべて私物)[右]菊池陽之介●’79年生まれ。スタイリスト熊谷隆志氏に師事し、2004年に独立した敏腕。ジャケット/OAMC、カットソー/シュタイン、パンツ/スタジオニコルソン、スニーカー/ニードルズ×ヴァンズ(すべて私物)
Q. 今年見つけたお気に入りのアイテム、新名品を教えてください!(49歳・東京都)
ハラ キクチくんが夏ごろからずっと言ってる「
新名品」が定着してきてるのかな(笑)。
キクチ 例えば「501」とかは名品として知られているけど、改めて“新しい名品”を探していくのも面白いよね。
ハラ 名品がいいことなんて、みんなわかってるもんね。
キクチ 時代とともに移り変わっていくことが大事だともう。
ハラ 今回は、俺たちと編集部員が今年見つけた愛着のあるアイテムを紹介します! お馴染み天の声にも一緒に紹介してもらいましょう。
ハラ&キクチ 天の声〜!
天の声 は〜い、まずは編集部員の愛用品から紹介していきます。
【Answer】
編集長&スタイリスト&編集部員の愛用私物8選!
①「アンライクリー」のデニムパンツ(﨑向・20代)
「アンライクリー」のデニムパンツ(﨑向 私物)
天の声 まずは、サキムキのアンライクリーのデニム。「5ポケットジーンズの様々な名品を組み合わせたデニム。60年代の股上の深さ、70年代のデニムの風合い、40年代のステッチカラーとブランド名の通り“Unlikely(ありそうでない)”がいいなぁ〜と心にきちゃって、絶賛育てています」とのこと。
キクチ イエローとオレンジのダブルステッチだ。
ハラ ポケットのスレキがオリーブカラーだったり、フロントがジップだったり、男心をくすぐるディテールが詰まってるね。
キクチ 面白いね〜。
ハラ ちなみに、これはどのくらいはいてるの?
天の声 まだ半年くらいだそうです。
キクチ 膝のアタリがいい感じ。それが人を表すからね。
ハラ サキムキは
前回の私物でもGジャンだった。着込んだ感じが楽しみだね。
②「ジョシュアエリス」のストール(ももこ・30代)
「ジョシュアエリス」のストール(ももこ 私物)
天の声 お次は、ももさんのジョシュアエリスのストール。「編集部にジョシュアエリスのストールを使っている人が多く、ずっと憧れていて数年前に購入しました。手に入れたときは、『やっとオーシャンズ編集部の仲間に入れた!』と感慨深かった気がします」。
キクチ いい色だね。
ハラ ジョシュアエリスのストールってめちゃくちゃパターンがある。そんな中で選んだ柄っていうのは思い入れがあるよね。
天の声 「チェックの配色がキレイでとても気に入っています。冬に飲みに行くとストールやマフラーを紛失しがちですが、これを買ってからはものすごく気をつけるようになりました。今年の秋冬も飲みすぎないようにします(笑)」。
キクチ 年末あるある(笑)!
ハラ ジョシュアエリスのカシミヤは極上なのに手に入りやすい値段だから、ぜひチェックしてもらいたい。
③古着のスウェット(藤井・30代)
古着のスウェット(藤井 私物)
天の声 お次は、フジイさんの古着のスウェット。「大学生ぶり? くらいに古着を購入。家の近所に元ユナイテッドアローズの人が始めた古着店ができて、そこで見つけた6000円くらいのスウェットです」。
ハラ お、古着だ!
天の声 「ゆるいネイビーのボディに赤の刺繍が、なんかカッチョいいと思って『なんのロゴっすか?』って聞いたら、ヨーロッパの病院とのこと。意味や理由なんていらない。ただ、確実に心拍数が上がったんだ。(美人ドクター、ヘルプミー!)」。
ハラ 前回同様、コメントがチャラいね(笑)。
キクチ 普段は真面目なのに「美人ドクター、ヘルプミー!」ってなんだよ(笑)。
ハラ スウェット自体の情報がないっていう……(笑)。でも、古着で一目惚れして買ったモノって愛着あっていいよね。
④「ユーゲン」のコート、ジャケット(三橋・40代)
「ユーゲン」のジャケット(三橋 私物)
「ユーゲン」のコート(三橋 私物)
天の声 お次は、ミハシさんのユーゲンのコートとジャケット。ちょっとコメントが長いんですけど読んでいいですか?
ハラ&キクチ いいよ〜!
天の声 「出先の展示会や店で『これ、何ですか?』と聞かれる率NO.1、2のアイテム。どちらも国内合繊素材メーカーのオリジナルファブリック『アクアディマ プロテクト』を使用。
ポリエステルナイロンのスムースジャージを編み立て、高温の染めで厚手に作り込んだ生地の上に防水性と耐摩耗性の高いラバーシートを貼った素材、というのが正しい説明になるのだが、感覚的に表現すると“ラバーとレザーの中間”のような何とも不思議な質感。
いわゆるゴムっぽい安っぽさは全くなく、レザーライクな高級感がありながら、リアルな革ではないため雨に強いのがいい。レインアウター専用というわけではないけれど、小雨程度なら余裕で凌げちゃいます。今季、レザーがトレンドなだけに、人と被らないレザー調アウターとして改めてヘビロテ中」。
ハラ うん、長いね〜(笑)! でもデザイナーの小山雅人さんは、アンフィーロのディレクターもやってる方だから、モノの良さは間違いない。
キクチ ラバーな感じとウールのコンビネーションで、ありそうでないデザインではあるね。
天の声 ミハシさんからは、もうひとつおすすめアイテムがありまして、オーラリーのカットソーです。
ハラ いってみよう!
⑤「オーラリー」のカットソー(三橋・40代)
オーラリーのカットソー(三橋 私物)
天の声 「皆さん、ロンTってこだわりはあるでしょうか? 自分はあるんです。しかもけっこう面倒臭いレベルで。まず、一枚で着てサマになる適度な厚み。ペラペラのカットソーはダメなんです。いくら上質で気持ちいい素材でも、おじさん体型が隠せません。
理想は、カットソー以上スウェット未満。かつてこれを誌面のTシャツ特集で企画したこともあるんですが、絶妙な一枚はなかなか見つからないもの。しかも条件はそれだけではなくて、袖と裾はリブがいい(程良く溜まる)、素材は綿100%、上質見えする光沢感とドレープが欲しい、動きやすいサイドリブ付き、シルエットは程良くゆったりが大前提、ともう言いたい放題。
それらをすべて受け止めてくれたのが、オーラリーの『ELASTIC HIGH GAUGE SWEAT P/O』。あまりに調子が良すぎて、色を変えつつ、サイズを変えつつ(180cm、73kgでサイズ4or5を着用)リピ買いし、いつの間にやら我がワードローブの最大派閥に。私的ロンTの決定版」。
ハラ お〜、熱弁!
キクチ 僕もこれ持ってる。
ハラ 裾がリブになってるからスウェット見えするんだよね。
キクチ 気に入った形って見つかると集めちゃうよね。
天の声 おふたりはいかがですか?
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