現代人が置いてきた、人間らしい一幕
ほかにも北軽井沢スウィートグラスは、独自の工夫であふれている。蒔ボイラー式のやわらかな湯質を楽しめる「蒔焚きの湯」や、車で5分の位置には木の上に張り巡らされたコースを冒険する「スウィートグラス・アドベンチャー(SGA)」もある。施設の見どころを車で巡る「コロスケ号」は、この日も親子で大盛況だった。
先導役のスタッフは、ただ施設を案内するのではない。場内の豊かな緑を指差し、自然の生態やその地に生息する動物の話を織り交ぜながら、時に子供たちへと質問を投げかけ、すれ違う宿泊客とも明るく挨拶を交わす。それは現代人がどこかに置いてきた、人間らしい一幕に思えた。
大切な何かを家族で見つける週末ライフ、ぜひ味わってみてはいかが?
澤田聖司=撮影 佐藤宇紘=取材・文