OCEANS

SHARE

ブドウの産地、品種で異なるワインの“適温”をデジタル管理

ケルビンは、ワインの温度を計測し、その“飲みごろ”を教えてくれる、シンプルなIoTガジェットだ。ワインの美味しさを引き出すポイントの中でも、特に重要とされているのが「温度」。保管時の温度管理はもちろん、飲んだときにもっとも“美味しい”と感じられる温度も、用いられているブドウの種類や産地によって異なるのだという。
使い方はとても簡単。専用アプリをインストールしたスマートフォンとBluetooth接続し、本体の電源を入れたらワインに装着。

装着したワインのラベルに書かれている産地やブドウの品種といった情報を参照し、該当する項目を検索&選択すれば、自動的に温度の計測がスタートする。
詳細な情報がわからない場合は「ライトボディの赤」というような、大まかな指定をすることも可能だ。

「赤ワインは常温で飲む」の常識が覆される!?

今回、実験で用いたのはブルゴーニュの赤(1500円くらいでした)。アプリの指示によれば“飲みごろ”の温度は15度(前後1~2度くらい)とのことだが、計測開始時の温度はなんと24.4度。

室温と同様なので当然なのだが、最適とされる温度と10度近い開きがあることに、まず驚かされる。赤ワインは常温で飲む、という常識があるだけに、むしろ15度では冷やしすぎなのでは? とすら思えてしまうのだが……。

ともあれ、飲みごろを目指すためケルビンを装着したまま、冷蔵庫へ。アプリの指示によれば、適温になるまで2時間くらいかかるようだ。

ビフォア・アフターの比較も兼ね、待つ間に同じ銘柄のワインを、常温のままで飲むことに。

日頃、コンビニの500円ワインを愛飲しているせいもあり、1500円のブルゴーニュでも、正直十分に美味しい。ここから10度冷やすだけで、本当に美味しさが増すのだろうか??


3/3

次の記事を読み込んでいます。