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2018.10.13

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浅草の焼酎バルで学んだ「焼酎ハイボール」を楽しむ2つのヒント

前回紹介した、芋なのにライチな本格焼酎「だいやめ」。その飲み方はハイボール的なソーダ割りが特に美味しく、そのキリッとした飲み口とのどごしは、焼酎でありながらビールのように“一杯目から楽しむお酒”としても相応しい。
しかし、ハイボールが合う焼酎は「だいやめ」だけではないとか……ということで今回は東京・浅草の焼酎メインのバル「利左衛門」を訪ね、店主の和泉孝司さんに“焼酎ハイボール”の楽しみ方を聞いてきた。

ハジける炭酸が焼酎本来の香りをより際立たせる!

焼酎バル「利左衛門」店主の和泉孝司さんは浅草在住の4代目、生粋の江戸っ子。
焼酎の炭酸割りと言えば、クセのない「甲類」を使い、レモンやグレープフルーツなどを足して飲むのが一般的だった。居酒屋でよく見かける“サワー”である。しかし利左衛門では、本格焼酎としてロックや水割りで飲まれることの多い「乙類」のソーダ割りを薦めている。
「ここ最近、徐々に焼酎のハイボールも浸透してきた印象ですね。炭酸で割るのは僕も大好きな飲み方で、炭酸のシュワシュワが焼酎のいい香りを届けてくれます。割り方は焼酎6に対してソーダ4がオススメです」。
焼酎ハイボールの作り方に特別な注意はないが、先に焼酎を入れるとソーダと混ざりやすいとか。ちなみにソーダを注ぐ際、氷にあてるのはご法度だ。炭酸が飛んでしまうゾ。
 

「焼酎ハイボール」に合う焼酎はどれだ?

本格焼酎と言ってもその幅は広い。では、焼酎ハイボールにはどんな焼酎が合うのか。和泉さんは「稀に苦味が立ってしまう焼酎はありますが、基本的に合わない焼酎はないと思います」と即答する。
しかし、自分好みの焼酎がわからないという人も多い。そもそも焼酎はクセが強くて苦手だという人もいる。そんな人でもウマく“焼酎ハイボールデビュー”できる2つのヒントを和泉さんに教わった。

ヒント① あえて“芋っぽい”焼酎を選んでみる

「利左衛門」スタッフのアンドレアさんも焼酎を愛飲するひとり。
 
1つ目のヒントは「芋っぽさ」である。
「芋焼酎が苦手な人には、あえて“芋くさい焼酎”をオススメしています。芋焼酎が嫌いでも、さつまいもが嫌いな人はあまりいません。だから、しっかりとさつまいもの存在を感じられるものを提案する。焼酎が苦手な方にも『これなら飲める』と言ってもらえます」。
芋焼酎っぽさを隠すのではなく、逆にさつまいもという食べ慣れた味をはっきりと認識することで苦手意識がなくなる。そして、芋本来の甘みや旨味をしっかり感じ取れるということだ。
例えば和泉さんが一番好む銘柄「八幡」はまさにそんな焼酎で、芋っぽさが強く、その香りをソーダが一層引き立てる。芋の強い香りとソーダのスッキリ感が絶妙だ。
 

ヒント② フルーティな焼酎ハイボールで“新感覚”を楽しむ

芋の味を存分に感じる焼酎「八幡」(左)とトロピカルフルーツを感じさせる新感覚焼酎「伊佐小町」(右)。
2つ目のヒントは、芋くささとはまったく無縁の“フルーティな芋焼酎”を使うこと。具体的には「伊佐小町」がいい例だ。
「ハマコマチ」というオレンジ色のさつまいもを原料にし、その香りと飲み口はトロピカルフルーツを彷彿させる。いわゆる新感覚焼酎と呼ばれるもので、カクテル好きがファンに多い。
伊佐小町で作ったハイボールは、言われなければ芋焼酎で作られたお酒とは気付かないほど。炭酸が焼酎のフルーティさをさらに際立たせるが、甘くないのでどんな食事にも合いそうである。
オッサンともなると、糖質やプリン体を気にせずにはいられない。その点、焼酎は糖質ゼロで、プリン体もほぼ含まれておらず、身体に優しい存在だ。焼酎の楽しみ方が広がれば、日々の晩酌だってもっと素敵な時間になるはず。焼酎ハイボール、ぜひお試しあれ!
 
[取材協力]
雷門焼酎バル 利左衛門
http://asakusa-rizaemon.com
03-6231-7706
ぎぎまき=取材・文


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