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上品で渋い大人の色。今、「茶色」が僕の“気分”です。

今回、撮影で着用したもののうち、特に気に入ったのはデニムに茶のジャケットを合わせたコーディネイトだそう。
「今、茶が僕の気分。普段、デニムに茶系のタートルセーターを合わせたりしています。こういった落ち着きあるジャケットスタイルなら、レストランなどでも違和感ないですよね」。
デニム2万8000円/シヴィリア(ストラスブルゴ 0120-383-563)、ジャケット13万円/タリアトーレ(トレメッツォ 03-5464-1158)、ニット1万7000円/トゥモローランド 0120-983-522、靴9万7000円/フラテッリ ジャコメッティ(ウィリー 03-5458-7200)
「昔は今と違って“所詮デニム”という感じが強かったから、仕事の現場にはいていくと『デニムで来るなよ』って先輩やスタッフによく叱られていたんですよ。でも、今は合わせるものさえ気を使えば、ほとんどの場所で受け入れてもらえる」。
柔らかな質感のジャケットとタートルネックで、茶のグラデーションが完成。デニムが秋の空気を纏う。
 

目指すのは、ベーシックかつ上質なデニムスタイル。

デニム2万円/A.P.C. 03-3710-7033、ブルゾン28万円/1945 シーエー(ストラスブルゴ 0120-383-563)
「小さいときは娘ともよくキャンプに行きましたけど、中学生になって、さすがに最近は機会が減りました。少しずつ手が離れていくのはさみしいような気もするけど、まあ、友達と遊ぶほうが楽しいだろうし。自分自身もそうだったから仕方ないよね(笑)」。
大人の色香が立ち上る、レザージャケットにデニムというベーシックな組み合わせ。こんな素敵なパパなら、きっと娘も自慢できるに違いない。
レザージャケットに合わせたのは、お気に入りのブランド、A.P.C.のデニム。
「はき込んだユーズドのデニムをブランドが買い取り、リペアして改めて販売するというバトラープログラムがA.P.C.にはあって。僕が数年前に購入したデニムも、誰かが20年ほどかけて、育てた1本。シルエットがきれいで色落ちも良く、かなり気に入っています」。
今後、デニムに合わせてみたいアイテムについてたずねると、「紺のポロシャツ」と即答。
「紺って日本人には似合いづらいけど、やっぱりいちばん格好いい色だと僕は思う。それをデニムと合わせてうまく着こなせたらいいな、と」。
かつては街の喧騒を愛した若者も、今では「自然の中で家族や仲間と目にする朝焼けや夕焼け、そこで交わす会話などが最高の贅沢」と語る、大人の男に変貌した。価値観と同じように、デニムとの付き合い方も次の次元へ。
「着こなし方は年とともに変わっても、やっぱりデニムは僕にとって欠かせない存在。ベーシックで上質なスタイルを追求しながら、好きなデニムと一生付き合っていきたいですね」。
 
平郡政宏=写真 村上忠正=スタイリング INOMATA(&’ management)=ヘアメイク いなもあきこ=文


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