03.Gジャンの本質を知って、過去の自分をセルフオマージュ
上下オーバーサイズ! そんな玄人っぽいお洒落最前線にも、Gジャンでオッサンが参戦可能とは。
「ゆったりしたシルエットでもまとまって見えるのは、Gジャン自体、本来的に身幅があり、着丈が短いから。それを逆手にとって、着丈をジャストで合わせると、ルーズには見えずに身幅のゆったり感が出せるということです」。
なるほど。これにより、必要以上にダブダブせずに、ゆとりある雰囲気が得られるとは目からうろこ。
「さらに、太シルエットのチノパンをチョイスして、思いっきり楽しむのがオススメ。僕らが高校生の頃のGジャン&チノを、現代の先端スタイルでセルフオマージュしたような格好です。着慣れた人も、昔の鉄板上下が新鮮に感じられるはず」。
初心者も上級者も手が出しやすい組み合わせが、サイズバランスを変えるだけで、現代的に見えるなんて! スニーカーも気取らないローテクタイプ。安心感とエッジィ感が楽しめるのもいい。
年とともに遠のいていたGジャンが、ポイントを押さえるだけで、こんなにも身近に、こんなにも広がりを持って着られるなんて! Gジャン熱が再燃しそうだ。
玉井俊行=写真 荒木大輔=スタイリング TAKAI=ヘアメイク 髙村将司=文