ドレス服の世界ではタック入りパンツの復権で再注目を浴びる「ワイドパンツ」、そしてウィメンズシーンでは既に市民権を得た「ハイウエスト」。デニム業界でどちらも“ブレイク前夜”な気配をビンビン感じるからこそ、向き合わないわけにはいかないでしょ。
そこで、立ち上がったのが都会派のモードな装いを得意とする“ユースケ”こと平山祐介さん。もう細身のデニムが、はけなくなるかも!?
クラシックモダンなデニムはスラックスをはくような感覚で
紳士服の聖地でもあるサヴィル・ロウの老舗にして、コンテンポラリーな作風で一躍スターダムにのし上がったブランドの最新デニム。ツータック入りのクラシックなディテールを採用しつつ裾にかけてテーパードしたワイドデニムは、あえてロングレングスに設定されたシルエットにモードフレイバーが漂う。
このパンツをものにするなら、スラックスをはくような感覚で攻略を。ドレスシューズを合わせ、裾はロールアップせずにワンクッションさせると新鮮。色使いも抑え、ブルー系でエレガントにまとめよう。
ウエストマークで手に入れるハイウエストデニムの脚長効果
股上を深く取ったハイウエストにして、収まりのいいすっきりした腰回り。ストンと落ちるようなワイドストレートシルエットで高く評価されているブランドの品名「803W」。
着こなしはインナーをタックインするのが正解。ベルトでしっかりをウエストマークすれば腰位置を高く見せることができ、ご覧の脚長効果をゲットできる。ユニセックス展開ゆえ、本作は女性の間でも大人気とのこと。ハイウエストデニムのありがたい効能、オッサン諸君にもご理解いただけましたかな?
「タイトトップス&ワイドデニム」というシルエットバランスの模範解答
挑戦したデニムは、バギーストレートを採用したモデル「ヴァスト カット」。腰からくるぶしまで、ストンと落ちるワイドな幅感とバランスを取るために、トップスはタイト&コンパクトでまとめよう。
ヴィンテージ調のウォッシュ加工で重たい印象にならないのもこの季節にはもってこい。明るい色のニットと合わせて、若々しく軽やかに攻略すべし。
谷田政史(CaNN)=写真 菊池陽之介=スタイリング TAKAI=ヘアメイク 谷中龍太郎=文