それは期待が持てる。
そして、今回の看板娘は大学院生の夏衣さん(23歳)。専攻は生命工学。それは、どんな学問なんですか?
「私は医療現場で使う素材の研究をしています。例えば、心臓の穴を塞ぐパッチを絹糸の成分で作ったりとか」
すごく難しい研究ということだけはわかった。
さらに、中高時代はオーケストラ部でフルートを吹いていた。高校卒業後は活動をいったん休止したが、昨年はOGが集まって文京区のホールで演奏会を行ったそうだ。
これまで、飲食店でのアルバイト経験は?
「実家を除けば、このお店が初めてです」
実家?
「あ、実家は両親が営むお蕎麦屋さんなんです。小さい頃から手伝っているので、常連さんからは『大きくなったねえ』って言われます」
趣味は古着屋巡り。今日のシャツも古着だ。
なお、今までお酒といえば無難にカシスオレンジなどを飲んでいたそうだが、ここで働き始めてからワイン、とくに日本のワインの美味しさに目覚めたという。
「ワインのイメージががらっと変わりました。日本で作っているから日本人の口に合うんじゃないかとも思います。作り手さんの情熱を伝えられるようになるのが目標ですね」
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