看板娘という名の愉悦 Vol.32
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
「今、日本のワインが熱い!」という声をよく耳にするようになった。気合いが入った店も続々と登場している。その中の一軒が「新宿 葡庵(ぶあん)」。
最寄駅は新宿御苑か新宿三丁目。がんばれば新宿駅からも歩ける。
店内を覗くと、看板娘らしき女性の姿が見えた。
ここの売りは、日本各地のワイナリーから直接仕入れたワインを格安価格で飲めること。看板娘にオススメを聞くと、「美味しいシャルドネがありますよ」。
こちらは、大分県安心院(あじむ)町の安心院葡萄酒工房が作ったワイン。この町には、イモリが四肢を広げた形状に似ている「イモリ谷」があり、そこから命名されたという。
「『マツコの知らない世界』でも、“世界から注目を浴びている至極の日本ワイン”として紹介されました」
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