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2018.09.29

ファッション

裏返したっていいじゃん、切ってもいいじゃん、お洒落は自由じゃん

誤解を恐れずに言えば、ファッションの本質は「自由」。それを再認識させてくれるアイテムたちに巡り合った。裏返しが表な服に、好きなところで切ってもいいTシャツやバッグ。なんだか謎掛けみたいだが、これだけは言える。やっぱりファッションは自由だ。

お洒落に効く“ウラガエシ”

若者がコートを裏返しにして着ていたり、その裏地のディテールをデザインとして取り入れるブランドも増えてきていたり。なんだか洒落て見えるし気になるな……という大人にコチラを。
ともにオーシャンズ世代デザイナーが手掛けるブランドからのリリース、と聞くと“ウラガエシ”デビューしてみたくなってきた!

「タカヒロミヤシタザソロイスト.」のベスト

18万7900円/グローサリーストア. 03-6805-1989
インナーに配したベストやウエストベルトを応用することで、さまざまな着方が可能なスリーブレスジャケット。背裏にはカシミヤを使い、防寒性を高めているのもうれしいポイントだ。
 

「ホワイトマウンテニアリング」のコート

8万8000円/ホワイトマウンテニアリング 03-6416-5381
オリジナルのチェック地を使用し、裏地に防風・防水に優れる「ウィンドストッパー」を採用したバルマカンコート。ダークトーンで落ち着きがありながら、パイピングデザインが効いている。
 

その「関係」、あなたはつなげるか切り離すか


関係を切り離す? ドキリとするが服の話。
裾がつながった(内側を引き出したコッペパン状態のニットキャップを想像ください)上のTシャツ。片方をもう一方の内側に入れ込んで重ね着のようにも着られるし、裾を切り離してももちろんOK。
中に入れ込んでダブルフェイスでも着られる! 2万5000円/カッコ(ボールドマン 03-6447-2018)
 
レザーのショルダーバッグも然りだ。持ち手の部分が……ん? つながっている!
H30×W25.5×D3㎝ 3万5000円/カッコ(ボールドマン 03-6447-2018)
こんな不思議なアイテムを作ったのは、今夏デビューのカッコというブランド。ファーストコレクションのテーマは「関係」。つながることも重ねることも切り離すこともできるというのは確かに「関係」そのもの。
ひとりで楽しむも良し、ジェンダーレスなデザインだからパートナーと分け合って(?)もいい。服との新たな関係を提示する哲学的なこれらのアイテム。一度見たら頭から切り離すことはできない!?
 
思えば、ジーンズをカットオフしたり、Tシャツに切れ目を入れヘアピンで繋げてみたり、昔は思いのままに洋服をアレンジして着ていたっけ。周りの目やその場の空気に気をもむ年頃になった今、こんなアイテムがファッションの本質を再認識させてくれる。
 
清水健吾=写真 柴山陽平=スタイリング


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