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2018.09.06

たべる

吉祥寺の立ち呑み屋で、アイルランド育ちの看板娘に後光が射した

看板娘という名の愉悦 Vol.30
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
吉祥寺「ハモニカ横丁」。戦後の闇市をルーツとし、入り組んだ狭い路地の中に約100軒の飲食店が立ち並ぶ。
いつ訪れても大勢の酔客で賑わっており、この一画への出店は飲食店オーナーにとってひとつの勲章のようなものかもしれない。
吉祥寺駅北口の目の前という立地も魅力。
看板娘の姿がちらっと見えた。
ハモニカ横丁は、ほとんどの店が開放的なオープンエア。横丁全体が大きな居酒屋といった風情だ。
さて、「立ち呑みばっかす」はフードもドリンクもオール500円(一部1000円)で、前金スタイルという潔い店。
壁には見事な書が架かっていた。
500円とはいえ、フードメニューはかなりの本気度。大いに趣向を凝らした「ザ・酒肴」揃いで、いわゆる「”しゅこう”祭り」だ。
「全部ください」と言いたくなる。
まずは、お酒だ。看板娘にオススメのお酒を聞くと、「スペインのカヴァが美味しいですよ」。おお、いただきましょう。


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