操作せず“スマート”さが享受できる点が魅力。目立ちにくいのもオッサンにはメリット?
ここまで、あえて触れてこなかったのだが、フィットビットシリーズである以上、当然ながらフィットネスやエクササイズ関連の機能は充実の一言では片づけられないほど、盛りだくさんになっている。
「オンスクリーンワークアウト」を使えば、ヴァーサのモニタに表示されるアドバイスを見ながら、各種のワークアウトを実践できるほか、50mまでの防水仕様なので、水泳などプールの中で行うアクティビティにも使えるのは、Fitbitシリーズならではの魅力といえる。
こうした機能の充実を考えれば、フィットビットシリーズがアクティブな人々から熱烈に支持されてきたのも頷ける話ではある。その反面、そこまで運動に対して前のめりではない層からすれば、あえてフィットビットを買う必要はないかな、と思っていたのも事実だ。
しかし、実際に半月ほどヴァーサを試用してみて、実はどちらかと言えば運動嫌いという人にとっても、これなら使えるのでは? と感じてしまった。
とにかく、あれこれ“楽ちん”なのである。ここまでに紹介した健康管理系のログ機能はもちろん、運動系に関しても、ランニングやサイクリングなど基本的な運動なら、アプリを起動させなくても計測してくれるのが、なんといっても大きな魅力。ライトな使い方なら、ほぼ何も操作しなくてもヴァーサのメリットを享受できてしまうのだ。
加えて、バッテリーの持ちもかなり良いので、普通の時計に近い感覚で利用できるのも良いところ。その点で言えば、リストバンド型のフィットビットシリーズに比べ見た目が普通の時計に近いので、「オレってアクティブ!」という印象になりにくいのも、複雑なお年頃の40代にとっては、時計タイプのヴァーサならではなメリットとえるかもしれない。
実は、すでに別のスマートウォッチを使っているのだが、今後はこちらに乗り換えたほうがよいかも、と思ってしまいましたよ。
人々の石井敏郎=取材・文