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2018.08.23

たべる

新宿御苑のスナックで、気さくな看板娘が初対面とは思えなかった

看板娘という名の愉悦 Vol.28
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
首都大学東京の教授でスナック研究会代表の谷口功一さんは、「スナックは日本の夜の公共圏」だと言っている。
つまり、スタッフと客、あるいは客同士のコミュニケーションの上に成り立つ業態ということだろう。となれば、看板娘の存在はバーや居酒屋などと比べて、より重要性を帯びてくる。
今回訪れたのは、新宿御苑にある「しろくま」。国内に10万軒以上あるとされるスナックのひとつである。
地下に魅力的な飲食店街が広がります。
東京メトロ丸の内線の新宿御苑駅から徒歩3分、JR新宿駅からも徒歩15分ぐらいで着く。
かわいらしい看板を発見、ここだ。
カラオケの音が漏れ聞こえる。店内に入るとーー。
お爺ちゃんが熱唱中。
のちにわかるが、このどう見ても常連っぽいお方は、「はじめていらしたお客様」(看板娘談)だった。
一曲歌い終えると、店長の男性に「次、マスイヤマ入れてくれ」。店長が探しあぐねているので、「増位山で出てきますよ。元力士の歌手です」と助け舟を出した。
さっそく、一杯いただこう。この店はチャージ1000円で、スナックにしてはドリンク料金もリーズナブル。
カラオケは一曲200円。
結局、お爺ちゃんは取材中、エンドレスで歌っていた。気持ち良さそうなので、全然OKです。
さて、何を飲もうか。
「ハイボールチンチロリン」も気になるが……。


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