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ハイボールに向いているウイスキーはどれだ?

では、そもそもの問題として、ハイボールにはどんなウイスキーが向いているのか。
「よく売れているウイスキーが、バランスのいいウイスキーです」と語る小田さんがハイボール用にオススメするのは「ブレンデッド」という種類のものだ。
左●「ザ・グレンリベット 12年」(シングルモルト)、中●「シーバスリーガル ミズナラ12年」(ブレンデッド)、右●「サントリーウイスキー 知多」(グレーン)
ウイスキーのラベルをよく見ると、「SINGLE MALT(シングルモルト)」、「BLENDED(ブレンデッド)」などと記載されている。
「シングルモルト」とは一カ所の単一の蒸溜所で造られたウイスキーのこと。かたや「ブレンデッド」は、複数の蒸溜所で作られたシングルモルトに、とうもろこしや小麦などの穀物を原料にしたグレーン・ウイスキーをブレンドしたものだ。
その土地や作り手の個性が際立つ「シングルモルト」に比べ、「ブレンデッド」はそれぞれの持ち味をかけ合わせ、広く飲みやすい味にブレンドしている。割り材としてはもってこいなのだ。
 

ウイスキーとソーダの黄金比率は「1:3」である!

続いて押さえておきたいのが、ウイスキーとソーダの黄金比率。
小田さんいわく、いちばんオススメの割り方は「1:3」だという。つまり、30mlのウイスキーを使う場合、ソーダは90~100ml、少し強めが好みの人はウイスキーを40mlに。
「メジャーカップで正確に分量を測ることが大切です。マドラーも使い、雰囲気を味わうのも楽しみ方のひとつですね」。
小田さんはそう語り、実際にハイボールを作ってくれた。
1000円程度で購入できるメジャーカップは、気分を上げるためにも持っておきたいグッズのひとつ。
まず、冷やしたグラスを用意したら、スーパーやコンビニで手に入るロックアイスをグラスいっぱいに投入。大ぶりな氷を使うのは、小さいものに比べて溶けにくいからだ。次にウイスキーを注ぎ、マドラーで30回ほど手早く撹拌。
マドラーで素早く撹拌させる小田さん。その滑らかさはまさにプロの技。
あとは冷たいソーダを注げば完成。だが……
「ソーダは氷に触れさせないようにしてください。氷にあててしまうと、せっかくの炭酸が飛んでしまいます。注ぎ終わったあとも、ソーダをそっと馴染ませるだけでOK。あまり混ぜる必要はありません」。
「ウイスキーを冷やす」「ソーダを氷に当てない」「かき混ぜすぎない」を守れば、驚くほど美味しいハイボールの完成だ。


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